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Thu, 21 Jul 2005
月刊OpenOffice.orgコミュニティ通信 - 7月号、掲載されず
Posted at 00:17 in デスクトップ::openofficeすでに原稿は渡してあったんですが、ITmediaでOOo2.0レビューを掲載中だしということで、今月号の掲載は見送りになってしまいました。でもせっかく書いた原稿なので、ここで公開します。このブログでは既出のネタもありますが、そうでないのもあったり。ITmediaという媒体に掲載されることで注目されるんが、これはまあ仕方ないので、OOoファンの皆さん、ぜひトラックバックしてください。(以下、長文)
最近どこへ行っても「バージョン2.0はいつ出るの?」と聞かれて困っています。いちおう最新情報と私の予想を話すんでが、あくまで予想だし、すぐに状況が変わってしまいます。中途半端でスミマセン。実のところ、オープンソースプロジェクトでは、"出るときに出る"というのが正解なんです。でも、利用したい人たちも、それなりに予定を立てなきゃならないので、そう簡単には割り切れないですよね。できるだけ最新情報をお届けしていきますので、おつき合いくださいませ。今月もOpenOffice.orgとコミュニティにまつわる情報をお届けします。
LinuxWorld Expoの.Orgパビリオンに参加しました
6月1-3日に開催されたLinuxWorld Expoで、NTTコムウェアさんの提供の.Orgパビリオンに参加しました。他のオープンソースコミュニティといっしょにOpenOffice.org日本ユーザー会も参加しました。当日は、秋山さん、谷さん、鎌滝さん、菰田さんらが、OpenOffice.org2.0をデモンストレーションなどを行いました(関連リンク)。
オープンソース関連イベントが増えており、機会を頂ければ、できるだけ参加するようにしています。お寄り頂ければOpenOffice.orgのCD-ROMなんかも配布していますし、その場で質問に答えることもできます。ご来場をお待ちしております(OOoイベント情報)。
ワイズノット、OpenOffice.orgを大々的に採用
ワイズノットは、 オープンソース技術によるWebインテグレーションサービスを提供するSI企業です。先日、北海道で開催されたオープンソースカンファレンス in Hokkaidoで、ワイズノットの嵐 社長のお話を伺う機会がありました(イベントレポートへのリンク)。
ワイズノットは、この春から、業務拡張に伴い社員を50人ほどから200人以上に増やしています。そして、その新入社員の全員がOpenOffice.orgを使用しています。Microsoft Officeを使い続けるのは、外部と文書ファイルをやり取りする社員に限定しています。そのおかげで、社員が増えているにも関わらず、Microsoftへのライセンス料が約800万円の節減となり、その分、社員に高性能のデスクトップPCを支給できたそうです。
今後は、オープンソースソフトウェアの具体例として、顧客にもOpenOffice.orgの配布を計画しています。
UNO Runtime環境(URE)、モジュール化が進む
OpenOffice.orgは、UNOというコンポーネントを中心に組み立てられています。このUNOをOpenOffice.orgから独立させたランタイム版Uno Runtime Environment(URE)の開発が進んでいます。すでに、UNO自体がプラットフォームに依存しない構造になっていますが、UREがあれば、それをサーバー側で利用したり、UNOのようなプラグインが作りやすくなりそうです([ooo-announce] Announcement Uno Runtime Environment (URE), )
NeoOffice/J 1.1、正式リリース
6月22日、そのNeoOffice/Jのバージョン1.1が正式リリースされました。NeoOffice/Jは、OpenOffice.orgをMac OS X向けに移植したツールです。グラフィック機能の一部をJavaで開発することで、使いやすいツールに仕上がっています。意外なことに、これが正式リリースされる最初のバージョンなんだそうです。OpenOffice.org1.1.4の全機能、そしてNeoOffice/Jとほかのアプリケーション間でのドラッグ&ドロップをサポートしています。
総務省統計局、OpenOffice.orgを推薦!?
多くの官公庁/自治体は、文書ファイルをWordやExcelファイルで提供しています。総務省統計局は、国勢調査などの調査結果をやはりExcelファイルで提供しています。その「当ホームページのご利用にあたって」に、OpenOffice.orgに関する記述があります(関連リンク)。
「エクセルデータについて
・Microsoft Excel Viewer 97(無償提供ソフト)により、エクセルデータを読み込むことができます。また、 OpenOffice.org 1.0.1(無償提供ソフト)により、Microsoft Officeと同等の機能を使用することができます。」
とりあえず、Excelで提供しているデータを読み込む手段として、総務省がOpenOffice.orgを推薦しているということでしょうか? ありがたいです。が、しかし。バージョンがずいぶん古いです。それにリンクもありません。先方に連絡して返事をもらいましたが、これはたぶん機械応答だったのでしょう。今のところ修正されていないので、期待して待ちましょう。
Wikipediaプラグインで検索する
文書を書いたり読んだりしていると、特定の言葉の意味や関連情報を知りたくなることはありませんか。「OOoWikipedia」は、フリー百科事典「ウィキペディア(Wikipedia)」にOOoから接続するためのプラグインです。Laurent Godardさんが開発しており、日本語版でも利用できます。検索したい単語を選択してボタンをクリックすると、該当するページが表示されます。日本語版では、ちゃんと日本語版ウィキペディアが表示されます。
ファイルをダウンロードしたら、Zipファイルを解凍せずに、次のようにインストールします。
- [ツール]->[パッケージマネージャ]
- マイパッケージを選択
- 追加ボタンをクリック
- ダウンロードしたZipファイルを選択する
- インストール開始
- OOoを再起動すると、ツールバーが表示される
使い方は簡単です。Writerで適当な単語を入力したら、それをドラッグで選択します。表示されているマクロツールバーの[W]ボタンを押すと、自動的に日本語版Wikipediaiにジャンプします。ツールバーを消したいときは、[X]ボタンをクリックします。再表示させたい場合は、[表示]->[ツールバー]->[アドオンの1]を呼び出します。
CalcのセルでSQLを直接操作する
もうひとつプラグインを紹介しましょう。fioは、データベースをCalcで操作するプラグインで、mAkoto Onoさんが開発しています(関連リンク)。fioでは、SQL文の記述とデータの表示を直接Calcのセルで行います。データベースへの接続は、標準装備のデータソースでも可能ですが、Calcのセルで操作できれば、データソースの操作を覚えなくても済みます。データベースに接続する定型作業があれば、ワークシートを開いてマクロを起動するだけで、データを取り込めます。
Visioo-writer:PythonによるOOoビューアー
前回のコミュニティ通信で、JavaによるOpenOffice.orgビューアを紹介しました。今回紹介するのは、スクリプト言語Pythonで実装されたビューアーです(http://visioo-writer.tuxfamily.org/)。マルチプラットフォーム、マルチランゲージになっているようですが、残念ながら日本語は表示できませんでした。興味のある人は、ぜひ改良してみてください。
2.0のリリース状況
ではバージョン2.0のリリース状況はどうなっているのでしょう。前回のコミュニティ通信では、6月20日に向けてリリース候補(2.0RC)を出すか(そして、どの不具合を先送りにするか)を見極めると説明しました。その後、いくつかの投稿があり、正式リリースの品質をさらに高めるため追加作業を始めたようです。
6月27日、リリース責任者であるMartinは新たな投稿をしました。そして現在作業している内容について、次のように説明しています。「これまでに得たフィードバック(IssueTracker、メーリングリスト、クラッシュレポーター)に基づき、短時間で安全に修正することが可能なものに限って、2.0.1ターゲットにしていたIssueを 2.0ターゲットにした。」ということでした。
7月6日、サンの石村さんが第4回のTCMテストをアナウンスしました。先日のインタービューでも説明したように、これは主にOpenOffice.orgの翻訳品質をテストするものです(インタビューへのリンク)。期間は、7月25日から8月15日7月18日から8月8日の予定です。興味がある人は、日本ユーザー会のディスカッションMLで聞いてみてください(関連リンク)。
7月11日、Martinは「Beta-2をリリースしたらどうだろうか?」と投稿しました。返事を読んでいると、皆おおむね賛成のようです。ただ、石村さんが進めている第4回のTCMテストの結果を取り込めると良いよねという意見が寄せられています。
さて、となるとバージョン2.0のリリースは、結局どうなるのか、勝手な予想をしてみましょう。まず、Beta2は出るような雰囲気です。出るとしたら、TCMテストの結果を取り込んで、8月後半くらいになるんじゃないかと思います。そして、そこからユーザーのフィードバックを集めて、それを反映することになります。すると正式リリースは、早くても9月、秋には何とかといった感じでしょうか。中途半端な品質のものを正式リリースするより、ユーザーががっかりしない物を提供するのが重要だと思います(注:最新情報では、リリースプランが公開されています)。
それでは、遅すぎると感じるあなた! 開発版を試してみてください(ダウンロードページ)。現在、1.9.m113がリリースされています。英語版にランゲージパックをインストールすると、日本語化できます(関連リンク)。普段この開発版を使っていますが、ライトユーザーの私にとっては十分な品質になっています。
バージョン1.1.5、まもなく登場
さて、バージョン2.0の開発は遅れ気味ですが、かわりに現在の1.1系の新バージョンがリリースされます。バージョン1.1.4は、セキュリティパッチが必要でしたが、それらを改善したバージョン1.1.5がリリース予定です。現在、リリース候補(RC)をテスト中です。
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