Photographer m kasahara

ご存じ「窓の杜」は、Windows用オンラインソフトを紹介・配布するサイトです。
このサイトは、訪問者に対してオープンソースという呼び名を強調することはほとんどありませんが、OpenOffice.orgについても、紹介・配布をしています。ここでOpenOffice.orgは、”寄付歓迎のフリーソフト”と紹介されています。この場合の”フリー”は、無料という意味です。

さて、窓の杜ではダウンロードランキングを継続的に公表しています。このデータを使って、OpenOffice.orgのダウンロード数の推移を集計してみました。

2004年から2008年の推移は、こちらです。

OpenOffice.orgダウンロード数の推移（窓の杜）

集計には、窓の杜が公開している「月間かうんとだうん窓の杜」を使いました。12月には、年間ランキングを発表するため、月間のダウンロード数は公開されません。そのため、12月のデータは抜けています。赤い数字は、バージョンナンバーです。

さて、これをみて気づいたところ。

• ダウンロード数は、全体的に増加傾向
• 意外にも、バージョンアップごとにダウンロード数が増える訳ではない
• 大きなバージョンアップで、のびるわけでもない
• バージョンアップでないところで、のびる場合もある

という感じでしょうか。

頻繁にバージョンアップしても、ユーザーのほとんどは追従していないということは言えるかも(面倒だし)。それに、現在の自動アップデート機能を活用していると、窓の杜などからアップデートすることは少なそうです。また、OpenOffice.orgは公式サイト経由でもダウンロードできますから、これが全部ではありません。とはいえ、OpenOffice.orgの認知を測るデータとしては有効ではないかと思います。バージョンアップでないタイミングで、大きく伸びているのは、非常にメジャーな媒体で紹介されたときだったりするんじゃないかと思います(4大新聞とか、一般雑誌とか)。

ちなみに、窓の杜における2008年の年間ランキングは、次のようになっています。

OpenOffice.orgは、12位です。私が期待したほど高くありませんが、年間で185万ダウンロードというのは、一大勢力な感じがしますね。ゲーム機なんかでも100万台を越えるとスゴイ、みたいな話がありますし。

窓の杜では、OpenOffice.org用ドキュメント（PDF）もダウンロード可能になっています。2008年の年間ランキングでは学習・プログラミングカテゴリーで3位に入っています。

いちおうダウンロード数の推移をグラフにすると、こんなふうになりました。

OpenOffice.orgテキストのダウンロード数の推移（窓の杜）

2008年の9月以降ダウンロード数が減っているのは、バージョン3.0用テキストがまだ出来ていなかったからだと思います。それでも、1年で10万本以上ダウンロードされていますから、大したものです。これが、有償の書籍として売れたら大ヒットなんですが・・・。

さて先日、バージョン3.0用テキストも公開を始めました(Web版、PDF版)。こちらが大いに人気を集めることを期待したいところです。

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