カーソルの動作を解説してみる。

文字入力は、カーソルを中心に働きます。
この動きを理解するため、一匹の猿を思い浮かべてみましょう。
名前は”かあサル”。

ダジャレでスミマセン。

この猿は、キーボードから受け取った文字を1文字づつ並べていきます。
文字を並べたら、自分はそこによじ登って、最後尾にぶら下がります。
次の文字を受け取ったら、一番後ろにくっつけて、また最後尾に移動します。


かあサルは、文字を並べて最後尾へ

 

[BackSpace](バックスペース)キーを押すと、
かあサルは、自分の前にある文字を捨ててしまいます。
最後尾にいるときは、一番最後の文字が消されるコトになります。


[BackSpace]キーが押されると、最後尾の文字を捨てる

 

[←]キー(左矢印)キーを押すと、猿は文字の上を左に移動します。
1回キーを押すと、1文字分移動します。
その位置で[BackSpace]キーが押してみましょう。
[BackSpace]キーで自分の前にある文字を捨てるのですから、
その位置の文字を消して、空いた隙間はかあサルがくっつけてしまいます。


[←]キーで移動したら、 [BackSpace]キーで
その位置の文字を消して隙間を詰める

さらに、その場で文字を入力してみましょう。
かあサルは、その場に文字をはさみ込んで、
自分は、挿入した文字の後ろに移動するのです。


かあサルを移動しておいて文字を入力すると
その位置に文字を並べて、後ろに移動する。

こうやって考えると、文字入力の動作がわかりやすいでしょ。
かあサルとカーソルが同じ動きになっているのは、言うまでもありません。

 

[おまけ] カーソルの語源

カーソル(Cursor)というのは、
もともと計算尺についていたガイドラインのコトだそうです。
いまどき計算尺なんて聞いても大半の人が知らないので
何のことだかさっぱりわかりませんけど・・・

計算尺はモノサシのような形の手動計算器で、透明なスライダが付いていて
そこ赤い細線が引いてあります。
この細線がカーソルで、これを目盛りに合わせて、計算結果を読みとります。

文字入力の基礎は、ずいぶん昔(1970年代)に開発されたので
当時の技術屋にはピンときたのでしょう。
でも、色んな用語がのっている分厚い英和辞典を調
べても
「パソコンで文字入力を即す点滅する縦棒」なんてことしか書ありません。
結局、パソコン用語にだけ残っているのでしょう。