日本語キーボードの歴史 その3

1982年、PC-9801が発売されました。
16bitパソコンの登場です。
今から、ちょうど20年前のコトです。

NEC PC-9801

この頃から、パソコンの性能が高くなって
「ひらがな」と「漢字」が表示できるようになりました。

従来のパソコンでは、性能が低くて、
英数字とカタカナしか表示できませんでした。
それが、16bitパソコンで「ひらがな」と「漢字」が
表示できるようになったのです。

「ひらがな」と「漢字」は、複雑な形をしているので
8×8ピクセルでは描くのが大変です。
そこで、32×32ピクセルで表示するコトにしました。
これなら、漢字の細部も、それほどつぶれずに済むのです。
このとき、従来の英数字とカタカナは
半分のサイズの16×32ピクセルで表示しました。

ひらがな・漢字の半分のサイズなので、
これを、「半角英数字」「半角カタカナ」と呼びました。
32×32ピクセルの普通の文字は、「全角ひらがな」と呼んでいます。
そして「全角ひらがな」には、漢字も含まれています。

この名前、どこかで聞いたコトありませんか。

実を言うと、
全角ひらがなには、カタカナと英数字も含まれています。
32×32ピクセルで描かれた全角カタカナと全角英数字があるのです。
ずいぶんややこしいですネ。

現在のWidowsパソコンでは、
文字サイズは問題ではありません。
フォントサイズが、自由に変えられるからです。
だから、パソコン初心者はその違いを、ほとんど意識していませんよネ。

でも、現在のパソコンにも全角と半角は残っています。
これを区別しないと、
今までの文書がキチンと表示できないからです。
ややこしいですけど、ちゃんと区別しておきましょう。