プログラミング言語Ruby、バージョン1.9.3 p0からライセンス変更

これまでのRubyは、GPLv2と”Ruby’s”ライセンスのデュアルリリースされてきましたが、Ruby 1.9.3から、2条項BSDライセンス(広告条項が全くない)のRuby’sライセンスのデュアルリリースされました。すでに、1年以上前から開発中のソースコードには、変更が盛り込まれていましたが、正式リリースに伴って発表となりました。

OSSのライセンス運用を考えるとき、この変更には2つのポイントがあります。

まず、メイン開発者で著作権者でもあるMatz氏が、OSSであるRubyのライセンス変更ができる、というのが第1のポイント。そして、本来は他の貢献者の許諾も必要なんだけど、Ruby’sライセンスのmatz条項[2-(a)]により、それはすでにMatz氏に一任されている、と解釈されている、というのが第2のポイント。

このライセンス変更は、組込向けRubyとかの開発動向を考慮してということ。あと、BSDライセンスから持ってきたコードが多数ある(正規表現ライブラリの鬼車とか)ので、そちらにフィードバックできるように。(つー話は、どこでよんだったんだかなぁ、RubyKaigiのスライドかなぁ)。