箕面市の取り組みと、それを伝える日経BPネットの時評コラム

nikkeiBPnetに掲載されたコラム。ITジャーナリスト佐々木俊尚氏によるもの。大阪箕面市が学校の教員用に中古PCの利用を進めるんだけど、そのときUbuntusを活用しますよ、という話がこんなところにも。

教員のIT利用が遅れている(一人一台PCがない。個人利用のPCを持ち込んでセキュリティをどうする)というような課題に対して、Ubunts(つまりデスクトップLinuxやOpenOffice.org)でいいじゃん、というのは箕面市のナイスなアイデア。ただ、記事については、なぜかクラウドのことも書いてある。

クラウドとは、今さら言うまでもないがウェブ・ブラウザー上でメールやカレンダー、ワープロ、表計算、画像編集、プレゼンテーションなどありとあらゆるソフトを動かすアーキテクチャーだ。・・・おまけにクラウドの世界では、アプリケーションはインターネット経由でその都度供給され、しかもたいていの場合は無料だ。

で、こういうのを使えばITシステムの調達コストはぐんと下がるのだとか。でもね、今回はクラウドなんか関係ないし、そもそもクラウド上に生徒の個人情報をおいていいの?

さて、記事では、こういうことも言っている。

だから問題はパソコンの配備台数を増やすことだけではない。教員のITリテラシーを向上させていくことも重要である。

これは、学校のIT化について正しい認識を示していると思う。特に、”配備台数増よりも、ITリテラシー向上が重要”とは言っていなくて、”配備台数増もITリテラシー向上も重要”と言っているところとか。けれど、クラウドなんて言葉を持ち出したせいで、結果として頭の悪い記事になっている感じですかね。