JA福岡、LibreOffice導入の移行マニュアルを公開。自由なマニュアルは、何を集約すると良いか。

先日、Microsoft OfficeからLibreOfficeへの移行を発表したJA福岡が、LibreOfficeの操作に関するよくある質問とその答えをまとめた文書「よく使うCalc&Writerマニュアル」を公開しました。

こういうのが貢献のお手本として定着するのは、とても良いねー。自治体がOpenOffice.org/LibreOfficeを導入するたびに、こういう移行マニュアルが公開されて、それをITproさんがマメに取り上げてくれる。オープンソースコミュニティへの貢献は、こんなところからでも大丈夫なんだと、広く知ってもらうためには、とても良い。

もしかすると、”個々にドキュメントを作るんじゃなくて、一か所に集約して作ったほうがいい、車輪の再発明だ”というような声もあるかもしれません。しかし、私はそうは思いません。使う人のすそ野が、びっくりするほど広いのが、OpenOffice.org/LibreOfficeの特徴的なところです。だから、こういうドキュメントを読む人は、自治体の地元でOpenOffice.org/LibreOfficeを使い始めてしまう人たちなんです。そんな人たちに、「ドキュメントが必要ならググって検索して」とか「コミュニティのWebサイトからダウンロードして」とか言ったら、きっと引いてしまうと思います。近くの人が、「こういう資料を用意しておいたから、おじさん読んでみてー」と、直接サポートするのが重要なのです。

ただ、ドキュメントには著作権表示と再利用可能なライセンス(CC表示とか)をつけると、なお良いと思います。また、PDFだけでなく、ODFのファイルも公開して、自由に改変可能にすると、もっといいと思います。そうすれば「うちの会社でも使ってみるか」というときに、さらに自社用マニュアルのマニュアルを作れるようになります。

そして、そんなふうに作られたマニュアルを、再利用しやすい形にライブラリ化するというのが理想的かも知れませんね。これは、ドキュメントの作成を一か所に集約するのとは、ちょっと違います。分散して個々の要求に応じてドキュメントを作成しながら、その成果物だけまとめるのです。できれば、見栄えくらいは、そろえると良いかも知れませんね。

ほんの思い付きですが・・・