GNUプロジェクトのWebサイトにAGPL3の簡単な解説(の日本語訳)が掲載されました。
AGPL3は、GPL系ライセンスのひとつです。AGPLの役割は、ネット時代に対応したもので、この解説では、そのあたりを分かりやすく解説しています。AGPL3の詳細は、こちら。
- AGPL3 非公式・日本語参考訳 (Unicode)
- Affero General Public License – Wikipedia日本語版
- AGPL webアプリケーションリスト – Wikipedia英語版
さて、冒頭の解説文では、SaaS利用の問題はAGPL3では解決されないと説明しています。自分のデータが、どのようにサーバーでコントロールされるか分からないからです。リチャード・ストールマンは、このあたりの危険性について、以前から警告しています。
- 「愚かな考え」–R・ストールマン氏、クラウドコンピューティングを一蹴 – CNET Japan
- Who Does That Server Really Serve? – GNU Project – Free Software Foundation (FSF)
ソフトウェアライセンスは、あくまでソフトウェアの利用条件であり、Webサービスの運用規約ではありませんから、これは至極当たり前の話です。とはいえ、フリーソフトウェアの考え方は運用規約をどのように変えるのでしょうか。