写真を水彩画風に加工する


PSP6Jに新しく搭載されたフィルタを利用して、写真を水彩画風に加工してみましょう。 
特に風景写真などのディティールをあまり必要としない写真に効果があります。 
逆にポートレートなど、細かい描写が必要な写真には不向きです。 

この加工方法はいろいろ応用が利きますのでいろいろな表現方法に発展させてみてください。



 
○レイヤーの複製

基本的な色補正等を施した写真を開き、レイヤーを複製してください。基本的な色補正はこのHPの「高度な写真の補正 〜調整レイヤーを使おう〜 」をご覧下さい。


 
○線画を作成

複製したレイヤーをアクティブにして イメージ → 特殊効果 → 鉛筆スケッチ を 詳細 80、不透明度 100 程度で適用します。 
写真によって詳細スライダを調節してあまり細かくなく、それでいて荒すぎずといったところに設定してください。 

次に鉛筆スケッチフィルタはエッジがきつすぎてギザギザなので イメージ → ぼかし → ガウスぼかし を 0.7〜1 で適用します。 


           元画像(640*480) 
                 ↓ 
 → 
                鉛筆スケッチ フィルタを適用した画像                ガウスぼかし を 0.7で適用した画像


 
○色のレイヤーを作成

背景画像をアクティブにします。見やすくするために複製レイヤー(線画のレイヤー)を非表示にしておきます。 
イメージ → ぼかし → ガウスぼかし を 5〜20 程度で適用します。サイズが小さ目(640*480)の画像なら 5、サイズが大きめ(1600*1200:211万画素デジカメ)の画像なら 20という感じで値を変更してください。 

次に レイヤー → 新しい調整レイヤー → ポスタリゼーション を作成し、5〜15 を入力します。 
カラー → ポスタリゼーション でも構いませんが、後で数値を変更できるので、できれば調整レイヤーを使いましょう。 


               元画像 
                 ↓ 
 → 
    ガウスぼかしを 5 で適用した画像              10 のポスタリゼーションの調整レイヤーをかぶせた画像


 
○レイヤーの合成と調整

複製レイヤー(線画のレイヤー)をアクティブにし、ブレンドモードを乗算にします。そしてレイヤーの不透明度を50にして下さい。 
これで完成です。 

この後 ブレンドモードをオーバーレイや比較(暗)に変えてみたり、調整レイヤーのポスタリゼーションの値を変更してみたり、ポスタリゼーションの調整レイヤーを非表示にしてみたりして、好みの画像を作成してください。組み合わせでいろいろ表情が変化します。 
 


バリエーション作成例

ポスタリゼーションを 7 に変更した画像。

ブレンドモードをオーバーレイにした画像

ポスタリゼーションの調整レイヤーを非表示にした画像


ポスタリゼーションの調整レイヤーを非表示にして、 
その上に 色合い/鮮やかさ の調整レイヤーを作成 
色相の統一にチェックを入れ、色相54、彩度25