写真を版画調に仕上げる



元画像

完成画像


 

○元画像にガウスぼかしを2〜4ピクセルでかけます。元画像の大きさによって数字を変えてください。
  この作業で画像のディテールを飛ばし、滑らかにします。


○ぼかした画像を3枚複製します。その3枚それぞれに2階調化の調整レイヤーを異なったしきい値の数字でかぶせます。
2階調化の調整レイヤーは レイヤー → 新しい調整レイヤー → 2階調化 で作る事ができます。

調整レイヤーはその下にあるすべてのレイヤーに影響を与えますので、1枚ずつ2階調化の調整レイヤーを作り、その都度レイヤーを結合していきます。複製画像1枚とその調整レイヤーだけを表示にして、その他のレイヤーを非表示にしてレイヤー → 結合 → 表示しているレイヤーのみ結合 とするとその2枚だけ結合できます。 ここでは下の3枚のように2階調化をかけた画像を作成しました。それぞれすでに調整レイヤーと結合しています。
基本的には大まかな輪郭が出る画像、中ぐらいの画像、ディテールが残っている画像の3枚を作成します。

  

しきい値128で2階調化(一番上)      しきい値67で2階調化(真中)      しきい値46で2階調化(一番下)


 

○次に一番下以外の結合レイヤーのブレンドモードを「除外」にします。
  下のような画像になります。

これだけで白黒版画のような面白い画像にはなります。
しかし華やかさに欠けるので、調整レイヤーで若干色合いをいじります。



○一番上に下図のようなトーンカーブの調整レイヤーをかぶせて、コントラストを下げます。レベル補正レイヤーで調節してもOKです。
厳密に数字を調節する必要はありません。適当でいいです。
RGB全体を調節

○真中の結合レイヤーの上に下図のような調整レイヤーをかぶせます。
暗い部分を赤くするためにRチャネルのカーブを図のように調節

○一番下の結合レイヤーの上に下図のような調整レイヤーをかぶせます。
Rチャネル Gチャネル Bチャネル
全体に赤〜茶色っぽくしたいので上図のような調節をしています。

最終的なレイヤー配置は下図のとおりです。


 

あくまでここでは、例として加工しています。
実際には写真によって最適な2階調化にしきい値の値はそれぞれ違います
また、トーンカーブ調整レイヤーも参考にしかなりません。自分がその画像をどういった色合いに仕上げたいのかによってカーブの調節は変わります。トーンカーブが分からない方はこのHPのトーンカーブの項をご覧下さい。

是非色々試してみてください。

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