デジタルカメラの偽色ノイズを目立たなくする


デジタルカメラの画質は最近格段に進歩して、最新のインクジェットプリンターで印刷するとフィルムカメラで撮った写真と遜色ない画質が得られます。
しかし、細かい部分で不満点がないわけではなく、その中の1つとして偽色があげられます。「本来そこはそんな色じゃない!」という現象で、機種によってはあまり気にならないかもしれませんが拡大してみてみるとノイズとして偽色が発生している事が結構あります。フィルターの感度・精度の問題らしいのですが、赤(R)と青(B)チャネルで起こりやすく、本来はそんな色ではないのに青や赤のノイズがシャドウ部分に見られます。最新のインクジェットプリンターは高画質で再現性も高いため、そのノイズが気になります。
その偽色ノイズを目立たなくする必殺技をご紹介いたします。ただし、あくまで偽色ノイズを目立たなくするだけであってデジカメ固有のノイズはそのままです。しかし、偽色ノイズを低減する効果は素晴らしく、私の使っているデジカメ(C−900Z)は結構偽色が発生するため拡大して偽色ノイズが目立つようであれば必ずこの処理を行っています。印刷後のシャドウの階調が格段に綺麗になります。



 
 点線部分の拡大図→ 

JPEGの圧縮ノイズに混ざってシアン(水色)のまだらの偽色ノイズが見えます。印刷しても結構気になります。 
暗いシャドウの部分なので見えにくいかもしれませんが分かるでしょうか? 



○方法
レイヤーを複製します。複製したレイヤーに イメージ → ぼかし → ぼかし(ガウス) でガウスぼかしを5ピクセルでかけます。 
ガウスぼかしを5ピクセルでかける 

そのぼかしをかけた複製レイヤーのブレンドモードを カラー にします。これで完成です。  
複製レイヤーのブレンドモードを カラー にする 



○完成

 点線部分の拡大図→ 

いかがでしょうか?シアンの偽色ノイズが綺麗に除去されています。若干明るさやカラーが変わってしまっているように見えますが実際はほとんど変化していません。JPEGのノイズも見えにくくなるというメリットもあります。ただ細かい部分の色が若干変わってしまうことがありますので、その場合はぼかしを5ピクセルではなく、3ピクセルで行ってみてください。 
複製レイヤーを表示したり、非表示にしたりして効果を確かめてください。 

Web上のサンプル画像では効果が分かりにくいかもしれませんが、劇的な効果です。偽色ノイズが気になる画像で是非お試しください。