Inkscape Function-Plot

FrontPage > inkscape

Inkscape 関数プロット機能の使い方

Inkscapeでは、関数プロット機能により数式から線分を描くことができます。ここでは、その簡単な使い方を説明します。Inkscapeのバージョン0.46を元に説明しています。

基本的な操作 †

1. あらかじめ、四角形(矩形)を描いておく。これが、描く線分の土台になる。また、この四角形の輪郭色と塗り潰し色が、描く線分にも反映される。
2. 描いた四角形を選択する
3. 「エフェクト」-「レンダリング」-「関数のプロット」
4. 「関数のプロット」ダイアログで、値を設定する
5. 「Apply」ボタンをクリック

「関数のプロット」ダイアログの設定値 †

• 始点のX値 = 選択した四角形の左端が、数式のどの値に対応するか設定する
• 終点のX値 = 選択した四角形の右端が、数式のどの値に対応するか設定する
• X値の範囲に2πかける(通常はオフ)
• 矩形の下部のY値 = 選択した四角形の下端が、数式のどの値に対応するか設定する
• 矩形の上部のY値 = 選択した四角形の上端が、数式のどの値に対応するか設定する
• ポイント数 = アンカーポイントの数(多いほどなめらかになるはず)
• Use polar Cordinates = 極座標変換(通常は、オフ)
• 関数 = 描く曲線を表す数式
• 1次導関数を数値で求める(通常は、オン)
• 1次導関数 = x軸の変化分を計算で求めるみたいな(通常は、x)
• 境界線を削除(通常は、オフ)
• 軸を描画(通常は、オフ)

試しに、直線(1次方程式)を描く †

• 始点のX値 = 0.0
• 終点のX値 = 1.0
• 矩形の下部のY値 = 0.0
• 矩形の上部のY値 = 1.0
• ポイント数 = 8
• Use polar Cordinates = オフ
• 関数 = 0.6 x + 0.2
• 1次導関数 = x
• 境界線を削除 = オフ
• 軸を描画 = オフ

(分かりやすいよう、直線の色を変えました)

放物線 †

2次曲線を描きます。

• 始点のX値 = -1.0''
• 終点のX値 = 1.0
• 矩形の下部のY値 = 0.0
• 矩形の上部のY値 = 1.0
• ポイント数 = 16
• Use polar Cordinates = オフ
• 関数 = x * x
• 1次導関数 = x
• 境界線を削除 = オフ
• 軸を描画 = オフ

(分かりやすいよう、線の色を変えました)

三角関数を描く †

サインカーブを描きます。

• 始点のX値 = -1.0
• 終点のX値 = 1.0
• X値の範囲に2πかける = オン
• 矩形の下部のY値 = -1.0
• 矩形の上部のY値 = 1.0
• ポイント数 = 16
• Use polar Cordinates = オフ
• 関数 = sin(x)
• 1次導関数 = x
• 境界線を削除 = オフ
• 軸を描画 = オフ

(分かりやすいよう、線の色を変えました)

三角関数の応用 †

サインカーブが徐々に大きくなります。

• 始点のX値 = 0.0
• 終点のX値 = 8.0
• X値の範囲に2πかける = オン
• 矩形の下部のY値 = 0.0
• 矩形の上部のY値 = 1.0
• ポイント数 = 16
• Use polar Cordinates = オフ
• 関数 = sin(x) * x * 0.02
• 1次導関数 = x
• 境界線を削除 = オフ
• 軸を描画 = オフ

(分かりやすいよう、線の色を変えました)

参考リンク †

• 使える関数は、「関数のプロット」ダイアログの「functions」タブで確認できます。
• Inkscape@JP - リファレンス > 関数のプロット
  • 使える関数について説明があります
  • http://inkscape.paix.jp/manual/effect-rendering.html#rendering-5