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[[Nadeshiko_programming4JapaneseStyle]]

#contents

-[[ステップ１：画像を表示するプログラムを準備する>nadeshiko/group/step1]]
-[[ステップ２：ロボット画像を右方向に移動させる>nadeshiko/group/step2]]
-[[ステップ３：複数のロボットを右方向に移動させる(移動量は同じ)>nadeshiko/group/step3]]
-ステップ４：複数のロボットを右方向に移動させる(移動量は異なる)
-[[ステップ５：複数のロボットを2種類の動作で移動させる>nadeshiko/group/step5]]

*ステップ４：複数のロボットを右方向に移動させる(移動量は異なる) [#g3f930c5]

　では、さらにロボットの動きを改良してみましょう。ステップ３では、複数のロボットを動かせるようになりましたが、移動速度はすべて同じでした。今度は、各ロボットの移動速度をバラバラにしてみましょう。右方向に移動するのは同じですが、一定時間ごとの移動量が異なるのです。

#ref(step4_100.png);

　そのためには、ロボットごとに移動量を設定する場所が必要になります。ロボットの位置やサイズは、イメージ部品に保存していましたよね。ですが、移動量を保存する場所はありません。


**どうやって移動量を保存するか [#f5d2eb76]

　そこで、2つの対応策が考えられます。ひとつは、ロボットの移動量を設定する配列を別に用意して、そこにデータを設定する方法。もうひとつは、グループ機能を使って、イメージ部品に移動量を追加する方法です。

　配列を使ってやる前者の方法は、今までの知識だけで実現できそうです。すぐに作り始めることができまし、移動量を変えるだけなら、それほどややこしくもないでしょう。しかし、将来もっと複雑な動きをさせたくなったとき、どんどん''移動位置の計算手順''が複雑になっていきそうです。たとえば、横に移動する隕石と、ランダムに動き回る敵機、それを追跡するミサイルなんて場面を思い浮かべると、複雑になりそうな感じがわかるんじゃないでしょうか。

#ref(step4_101.png);

　そこで、グループの拡張機能を使うという後者の方法はどうでしょうか。この方法では、イメージ部品を拡張する「グループ・ミックス」という機能を使います。元になる部品から新しい部品を作り出し、設定値や処理手順を追加します。この方法だと、現場監督であるメインプログラムは、今までと同じように"移動しろ"と指示するだけで、あとはロボットが自主的に判断して移動してくれるという感じになります。動きに関する変更点は、すべて部品の中に入っているからです。

#ref(step4_102.png);

**イメージ部品を拡張する [#sb319602]

　それでは、サンプルコードを見ていきましょう。まず、グループの拡張です。イメージ部品を元にして新しい部品「ロボットA型」を定義します。これは、次のように記述します。

 ■ロボットA型　＋イメージ
	・横移動量
	・移動する～
		左＝左＋横移動量
		もし、(左＞(母艦の幅-幅-36))ならば
				左＝0

「横移動量」という値と、「移動する」という関数を定義しています。「移動する」関数のコードは、ステップ３の「●移動する」とほぼ同じ内容です。ロボットの台数に合わせて繰り返す代わりに、一台分のコードをロボットA型の中に記述しています。また、移動量の計算は、固定した値ではなく、「横移動量」を元に計算しています。

　そして、グループの動的生成では、イメージの代わりに、ロボットA型を生成します。各種の値の設定は、前とほぼ同じですが、移動量を「回数」に合わせて変えています。

 ＃イメージを動的生成
 ロボット台数＝3
 
 (ロボット台数)回
 　　 　Robots[回数]をロボットA型として作成。
 　　 　Robots[回数]→幅は36
 　　 　Robots[回数]→高さは36
 　　 　Robots[回数]→左は0
 　　 　Robots[回数]→上は、母艦の高さと(回数-1)で位置合わせする
 　　 　Robots[回数]→横移動量は(回数*2+5)
 　　 　Robots[回数]→画像は「robot.gif」


では、全体のサンプルコードを見てみましょう。

robots_sample_4.nako

&ref(Nadeshiko_programming4JapaneseStyle/nadeshiko_group_20090917.lzh,,全サンプルファイルのダウンロード);

 ＃2009-09-06
 ＃ウィンドウ内をロボットが動き回るプログラム
 ＃オブジェクト指向風グループ機能の練習
 ＃
 ＃Copyright 2009 kachi Yutaka
 ＃
 ＃本プログラムは、誰でも自由に実行・複製・配布・改変できます。
 ＃本プログラムには、動作保証はありません。いかなる被害にも、
 ＃著作権者は責任を負わない物とします。
 ＃
 ＃[*]ロボット画像を母艦に表示
 ＃[*]ロボット画像を左に移動
 ＃[*]複数のロボット画像を左に移動：移動量同じ
 ＃[*]複数のロボット画像を左に移動：移動量違う
 ＃[ ]複数のロボット画像を2種類の動きで移動
 ＃
 
 ＃初期化
 
 母艦について
 	タイトルは「歩行ロボット」
 	スタイルは「ウィンドウスタイル」
 	幅は320
 	高さは240
 	サイズ変更した時は～
 		(ロボット台数)回
 			Robots[回数]→上は、母艦の高さと(回数-1)で位置合わせする
 
 ＃イメージを動的生成
 ロボット台数＝3
 
 (ロボット台数)回
 　　　　Robots[回数]をロボットA型として作成。
 　　　　Robots[回数]→幅は36
 		Robots[回数]→高さは36
 		Robots[回数]→左は0
 		Robots[回数]→上は、母艦の高さと(回数-1)で位置合わせする
 		Robots[回数]→横移動量は(回数*2+5)
 		Robots[回数]→画像は「robot.gif」
 
 
 移動タイマーとはタイマー
 移動タイマーについて
 	値は100
 	時満ちた時は～
 		(ロボット台数)回
 			Robots[回数]→移動する	
 
 
 ＃歩行開始
 
 「スタート」と言う。
 移動タイマーの有効はオン。
 
 
 # サブプログラム
 
 ●位置合わせする(高さと、順番で)
 #ウィンドウの高さに合わせて、均等にロボットを表示
 
 	それは(高さ/ロボット台数*順番)
 
 
 ■ロボットA型　＋イメージ
 	・横移動量
 	・移動する～
 		左＝左＋横移動量
 		もし、(左＞(母艦の幅-幅-36))ならば
 				左＝0
 
 


　これだけの変更で、ロボットの移動量を設定できるようになりました。少ない変更量で、動きのバリエーションが増えてきました。とはいえ、移動量を変えるだけなら、グループ・ミックス機能は必要ないかも知れません。そこで、この機能の効果を感じるために、ロボットの種類を増やしてみましょう。

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-[[ステップ１：画像を表示するプログラムを準備する>nadeshiko/group/step1]]
-[[ステップ２：ロボット画像を右方向に移動させる>nadeshiko/group/step2]]
-[[ステップ３：複数のロボットを右方向に移動させる(移動量は同じ)>nadeshiko/group/step3]]
-ステップ４：複数のロボットを右方向に移動させる(移動量は異なる)
-[[ステップ５：複数のロボットを2種類の動作で移動させる>nadeshiko/group/step5]]