近ごろ気になっているChromebook/ChromeOSを評価する第2回。今回は、手持ちのWindowsマシンで、CloudReadyをインストールしました。

CloudReadyとは

CloudReadyは、アメリカのNeverware社が開発している、ChromiumOSのディストリビューションのひとつです。

ChromeOSは、Googleがオープンソースとして提供しているので、そのソースコードを誰でも自由に利用できます。その応用例のひとつがCloudReadyです。企業向けや教育向けのCloudReadyもありますが、家庭用のHome Editonが無料で利用できます。

次の制限がありますが、評価用には十分だと思います。

  • USBメモリで起動。デュアルブート非対応
  • Google Playストアは利用不可。Androidアプリは動かない

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用意するもの

次のものを用意します。

  • USBメモリ(8GB以上)
  • Windows PC。USBメモリからの起動方法を調べておく
  • Googleアカウント(AndroidやGmailのメールアドレス)
  • ネットにつながるWi-Fi

USBメモリは、大容量のものがすっかり安くなりました。32GBでも1000円を切っていますね。ひとつあると、いろんなOSを試すときに便利です。余分なデータが入ってれば、消しておきましょう。

Windows PCは、2007年以降のマシンで、Windows7以降が搭載したもの。10年以上前のマシンなので、Windows10が載っているなら大丈夫です。事前に、USBメモリから起動する方法を調べておきましょう。

Windows10が入ってれば、そちらから呼び出すことができるので、評価用はこれで良いかもしれません。電源ONでUSBドライブから立ち上げるには、BIOS/UEFIの設定画面メニューとUSBメモリからの起動方法を調べておきましょう。これは、マシンやメーカーによって違っています。

今回、私が使用したPCは、次のモデルです。

  • メーカー:HP
  • 製品名:HP ProBook 430 G2
  • CPU:インテル Celeron 2957U 1.4GHz
  • メモリ:8GB

それから、Googleアカウントが必要です。ふだん、AndroidやGmailのメールアドレスを使っていればOKです。

ネットにつながるWi-Fiは、用意したPCから接続できるようにしておきましょう。

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CloudReadyを導入する手順

では、CloudReadyを導入していきましょう。NeverwareのWebサイトから、インストールプログラムをダウンロードして、CloudReadyを立ち上げるUSBメモリを作成します。

1. Neverwareにアクセス > CloudReady: Home Edition Download

2. [Install the Home edition]ボタンをクリック

3. [Download USB Maker]をクリックして、USB Maker(Cloudready-usb-maker.exe)をダウンロード

4. PCに、USBメモリを指しこむ

5. ダウンロードした、Cloudready-usb-maker.exeを実行する

あとは、画面の指示に従っていくだけ。20分くらいかかります。

これで、CoudReadyが起動できるUSBメモリを作成できました。

CloudReadyを起動する手順

では、CloudReadyを起動してみましょう。まずは、動作確認なので、Windows10から起動します。

Windows10からUSBメモリのOSを起動する

Windows10からUSBメモリのOSを起動するには、次のように操作します。

  1. [スタート] → 歯車マークの[設定] → [更新とセキュリティ]
  2. [回復]メニューを選択
  3. [PCの起動をカスタマイズする] にある [今すぐ再起動]をクリック
  4. [オプションの選択]にある[デバイスの使用]をクリック
  5. [デバイスの使用]で、CloudReadyをインストールしたUSBメモリを選択

これで、ChromeOSが起動します。

初回起動時の設定

初回起動時は、次の設定が必要です。

  • 使用する言語
  • キーボード配列
  • Wi-Fi
  • Googleアカウント

最初に、言語を設定します。そのために、左下の「English」をクリックします。

初期設定の「English」を「日本語」に切り替えます。デフォルトで英語キーボードになっている場合は、日本語キーボードに切り替えましょう。

次に、接続するWi-Fiを選択します。

最後に、Googleアカウントとして、自分のGmailメールアドレスを入力します。

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これで、CloudReadyを起動できました。

2回目からは、この初回設定なしで起動できます。

電源オンでCloudReadyを起動させるには、BIOS設定メニューで、起動ドライブの優先順位を変更します。

トラブルシュート

何回かやっていると、ログイン時に日本語キーボードがオンのままになってしまいました。これでパスワード入力に苦労しました。CTRL+ALT+スペースで切り替えできます。

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次回は、ChromeOSのスピードと使い勝手をレポートします。