人気のTwitter専用クライアント「Tween」(トゥイーン)が、2011年11月に公開されたバージョン1.2.0.0から、ライセンス変更されました。従来は、GPL3でしたが、このバージョンからクローズドライセンス(ただし無料配布)となりました。これに呼応して、オープンソース版の開発を継続するためOpenTween プロジェクトが始まっています。
- Tween
- Tween – Wikipedia
- 窓の杜 – Tween
- Tweenが広告でマネタイズに成功するたった1つの方法 – 酢ろぐ(ch3cooh.jp)
- OpenTween プロジェクト日本語トップページ – SourceForge.JP
- ライセンス変更しました « Tween
この問題を取り上げたブログ記事にも、いくつか疑問が上がっていました。そこで、GPLを適用したソフトウェアについて、ありがちな疑問点を整理しました。この解説は、「Tween」のライセンスについてシロクロを付けるものではありません。詳細は、コメント欄を参照。
2012-04-02:GPLに関する疑問点をFAQへ集約しました。
通りすがっただけのものですが、ちょっと気になった点がありましたのでコメントさせて頂きます。
冒頭でTweenの話をしていますが、5行目以降は一般論について書いてあり、Tweenの話をしているわけではない(=ここでいう「ありがちな疑問点」とは「(オープンソースライセンス一般における)ありがちな疑問点」ということであり、「(Tweenのライセンス変更騒動において)ありがちな疑問点」ではない)、ということでよろしいでしょうか?
# 力を抜いて読んでいたら「Tweenがライセンス変更しても問題ない」というふうに読めてしまったので。
# TweenがGPLv3からクローズドにライセンス変更してよいのかどうかは「全著作権者に本当に同意を取ったのか?」が最重要の論点としてあり、それが解消されていないから問題になっているという認識です。
また、最後の「GPLだったソフトウェアに広告を表示してもいいの?」についてですが、タイトルが「GPLだった」と過去形になっているのに違和感を感じました。
# 「『昔はGPLだったけれども、今はGPLでなくなったソフト』に広告をつけてよいかどうか」という議論に、GPLの条項が効いてくると考えるほうがナンセンスだと思うのですが…。
もし「昔適用していたライセンスが、今配布しているソフトウェアに制限を課す可能性があるか?」という論点なのであれば、「GPLは著作権の範囲内でソフトウェアを制限するものである」といった解説ではなく、「ライセンスが課す制限の『有効期間』は、ライセンス変更しても有効なのか?」といった話になるのではないでしょうか?
Tachikenさん、コメントありがとうございました。
ご指摘は、ごもっともなので、本記事を一部修正しました。
>5行目以降は一般論について書いてあり、Tweenの話をしているわけではない
そのとおりです。本記事後半は、Tweenの話ではなく、一般論です。
>TweenがGPLv3からクローズドにライセンス変更してよいか
私は、個別の開発状況を知らないので、Tweenがライセンス変更してよいかは判断が付きません。
>「GPLだった」と過去形になっているのに違和感を感じました。
あえて過去形を想定していないので、修正しました。
詳細なご指摘をいただき、本当にありがとうございました。