定番オンラインソフトのオープンソース化 - FTPクライアントFFFTP

Bench of FTP

パソコンで何かをやるとき、オンラインソフトのお世話になることは多い。わざわざ購入するまでもない比較的シンプルなソフトウェアをネット経由で入手する「オンラインソフト」は、パソコンを使う上で、なくてはならない存在です。

このようなオンラインソフトは、作者自身が必要とするソフトを開発し、それを無償で公開している場合が少なくありません。それが、近ごろオープンソースになり、オープンソースプロジェクトとして、有志による開発に移行するケースが増えてきました。

そこで、このような「定番オンラインソフトのオープンソース化」事例をいくつか紹介していきます。

まずは、ネット経由のファイル転送ソフトの決定版「FFFTP」。Webサイトを立ち上げるとき、サーバーへファイルを転送するといった場面で、よく使われています。

1997年に曽田純(Sota)氏が開発・公開したもので、2002年には、オンラインソフトウェア大賞を受賞するなど、人気を集めました。2008年には、曽田氏によるサポートが中断されていましたが、不正プログラムがFFFTPを悪用する例が増えており、断続的にアップデートが行われてきました。

FFFTPのソースコードは、もともと修正BSDライセンスで公開されていましたが、2011年に曽田氏がFFFTPの開発終了を宣言。開発は、有志によりSourceForge.JP上で継続することになったのです。