住友電工OpenOffice導入の真相

Glady Wax
Photographerkagey_b

日経ITproに詳細な記事が出ました。

面白いところがたくさんあります。いくつかまとめてみると、こんな感じ。

  • Microsoft Officeからの全面移行ではない
  • 政府調達などで、複数の選択肢に対応しておくのが目的
  • 全社で15000台のPCを対象がある。OOoを入れるのはとりあえず数百台だろう 使うのは希望する部門。社内向けWebサイトからダウンロード。また、新規導入分はプレインストール。
  • 独自インストーラを開発。これで互換性を高めるテンプレートや設定を適用してある
  • 住友電気情報システムの技術者3~4人が、ヘルプデスクを担当
  • アシストが支援している
  • コストは1000万円くらいで、コスト削減には今のところなっていない
  • 導入したことを公開したのは、コミュニティ支援が狙い

最後のところが、特に素晴らしい。

PS.サザエさんのご指摘により、一部訂正。thanks


住友電工OpenOffice導入の真相」への4件のフィードバック

  1. daywalker

    住友電工のこのニュースはインパクトがありましたが、
    どうやらODFに対応する為というのが狙いだったようですね。
    ということは次期MicrosoftOfficeもファイルフォーマットとしてODFを標準対応するとなると、別にOpenOffice.orgでなくてもいいということになるのかな・・・・
    やっぱり、コスト削減につながっていないのがネックかも。

  2. サザエ

    >全社で15000台のPCのうち、OOoを入れるのはとりあえず数百台だろう

    ここはITproの記事の内容と少し違うのではないでしょうか。私は、

    「エンドユーザは、社内向けのWebサイトからカスタマイズドOOoを自由にダウンロード&インストールできるが、新規導入するパソコンにはプレインストールする。新規導入パソコンは、年間500-600台ある。」

    と読んだのですがいかがでしょう。この場合、エンドユーザが自分でインンストールする分も入ります。(年間500-600台しかインストールされない場合は、15000台で30年ほどかかりますね。)

    あと、「コスト削減が目的ではない」というITproのタイトルも言い過ぎで、本文を見ると「短期的なコスト削減にはなっていない」という事が書いてあるだけです。

    今まで事実上MS Officeを会社で強制していたのを、「MS OfficeとOOoのどちらを選ぶのも自由」という事を会社としてオフィシャルに打ち出し、OOoの利用にお墨付きを与えた事が重要なのではないでしょうか。各部門にOOoの利用を強制しなくても、各部門が独立採算的な仕組みになっている場合は、(たとえMS Office がODFとPDFに対応しても)コスト削減の目的で「自分から」OOoを選ぶところが出てくる。なかなかうまい手だと思います。

    サザエ

  3. catch 投稿作成者

    daywalkerさん

    コメントありがとうございます。

    > 別にOpenOffice.orgでなくてもいいということになるのかな・・・

    そのとおりだと思います。Lotusでもいいし、一太郎でもいいし、Google docsでもいい。フォーマットがオープンで相互運用可能だと、そこが便利です。

    さらに大々的に使うには、OpenOffice.orgの品質が上がることはもちろん、使う側でノウハウをためることも重要ですよね。

    とりあえずMicrosoft Officeの呪縛から逃れられるようになったことが重要だと思います。その先で、本当にMicrosoft Officeが使われなくなっていくとしても、この一歩が効くんじゃないでしょうか。

  4. catch 投稿作成者

    サザエさん、コメントありがとうございます。

    >「エンドユーザは、社内向けのWebサイトからカスタマイズドOOoを自由にダウンロード&インストールできるが、新規導入するパソコンにはプレインストールする。新規導入パソコンは、年間500-600台ある。」

    >と読んだのですがいかがでしょう。

    なるほど。私が読み間違えていますね。
    本文を一部修正しました。
    助かりました。

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