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OSC2015 Tokyo/Fall – はじめてのオープンソース・ライセンス

KSD's classroom in middle of 20th century

10月24-25日に開催されるオープンソースカンファレンス2015 Tokyo/Fallで、セミナーに登壇することになりました。
詳細は、下記のとおりです。

著作権から代表的なライセンスまで、オープンソースライセンスの基礎と実務について、分かりやすく解説します。
早い時間のセッションですが、ご興味があれば、ぜひご参加ください。


ライセンスとは何か、整理してみた

Memorandum of Understanding between Highways Agency and Environment Agency

先日の勉強会でも取り上げた「ライセンスとは何なのか」という話題について整理してみます。オープンソース界隈では、オープンソースライセンスは、契約なのか、そうでないのかという話が、昔からありまして。「契約として厳密に考えないとビジネスでは使えないだろう」という意見もあれば、「そんな細かいことは良いんだヨ。イノベーションだ、新しいことに挑戦することが重要だ」という考える人もいます。

私としては、開発者やコミュニティを尊重して、オープンソースライセンスを遵守するなら、実務上は問題にならないと考えています。ただ、「コミュニティって何それ。うまいの?」という人もいるので、そういう立場の人たちとコミュニケーションを成立させるためにも、「そもそもライセンスとは法律的に何なかの」を整理してみました。

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DeNA、HTML5開発支援フレームワーク「Arctic.js」を オープンソースとして公開

ケータイ電話やスマートフォン向けソーシャルゲーム「モバゲー」などを提供するDeNAが、HTML5開発支援フレームワーク「Arctic.js」を オープンソースとして公開しました。ソースコードは、Githubで提供されています。

各種ニュース。あ、ファミ通とか、普段こういうのをニュースにしないメディアまで取り上げているね。

当初は、オープンースといいながら「”Mobageオープンプラットフォーム”以外において営利目的で使用および複製などを行う場合は、書面による使用許諾が必要」などとする独自ライセンスによる提供でした。しかし、世の中の反応に呼応して、すぐにMITライセンスに修正されました。これは、Github上のlicense.txtで確認できます。

あとは、オープンソースでないライセンス(OSD準拠でない)をオープンソースとして報道してしまったメディアが、記事を修正するのを期待したい(いらぬ誤解が広がるので)。記事が転載されたYahooニュースとかも。


Mozilla Public License(MPL)2.0が公開

2012年1月3日、オープンソースライセンス「Mozilla Public License」(MPL)のバージョン2.0が発表されました。

MPL2.0は、Mozilla.orgで読むことができます。また、すでにOSIのオープンソースライセンスならびにFSFのフリーソフトウェアライセンスとして認証されています。

MPL 2.0 FAQも公開されていますね。

Announceによると、MPL1.1からの主な変更点としては、

  • 単純で短いライセンス文にした
  • 最近の著作権法の変化に対応した
  • 貢献者のための特許保護の強化
  • ApacheライセンスやGPLとの互換性向上

という感じでしょうか(超訳注意)。また、このライセンス変更は、過去2年に渡って検討されてきたとあります。

マイナビニュースの記事では、「ここ数年、GPL系ライセンスを採用するプロジェクトは減少傾向にあり、MPLのような非コピーレフトでかつ制限の緩いライセンスが採用される傾向が見られるようになっている。」「MPL2はこのような流れにおいて、採用しやすいライセンスのひとつになる可能性も持っている。」としています。しかし、MPLは非コピーレフトライセンスではなく、“file-level copyleft”ライセンスです(リンクするモジュールは、コピーレフトの対象外)。だから、この記事の解説は、ちょっと飛ばしすぎな気がする。

PS.
マイナビニュースの記事は更新されて、「非コピーレフトで」という文言が削除されていますね。
ただし結論は修正なし。

マイナビニュースの「GPL減少は、複数企業支援と商用展開増のため」という記事で紹介された「451 CAOS Theory » The future of commercial open source business strategies」では、ライセンスの分類ごとの増減をグラフにして掲載しています。ここでは「No Preference」「No Copyleft」「Strong Copyleft」「Weak Copyleft」の4つに分類していて、「No Copyleft」だけが増加、あとはすべて減少しています。MPLは、「No Copyleft」ではなく「Weak Copyleft」に分類されるはずなんだけどねー。

もう少し説明すると、「No Copyleft」は、コピーレフトなしなBSDやMITライセンス。「Strong Copyleft」は強いコピーレフトを持つGPL/LGPL/AGPL。そして「Weak Copyleft」は、ゆるいコピーレフトを持つMPLやEPLとかね。