Open XML、ISO標準になりました

4月2日付けで発表していますね。日経新聞までニュースにするとは。マイクロソフトからもプレスリリースが発表されましたているらしいんですが、アクセスできていません

オフィススィートのファイルフォーマットについて、大きく流れが変わりましたね。まあ、これでとりあえず、オフィススィートを巡る戦いは、ファイルフォーマットからソフトウェア側に戻ってくることになるでしょう。

追記:Microsoftのプレスリリースにアクセスできました。

私は、Microsoftには、いくつか課題があると思います。ひとつは、本当にオープンな標準として機能するのか。本物の国際標準であれば、OpenOffice.orgも一太郎も、今まで以上に正しく実装できるようになる。2つ目は、ファイル間の相互運用性が高まるのか。Microsoftは、すでに相互運用性を高めるための支援団体「ドキュメント・インターオペラビリティ・イニシアチブ」の結成を発表しています。あと、今販売中のOffice2007は、ISO標準になったOpenXMLに対応しているんだっけ? 審議の途中で内容を変えているんだから、そのままではダメなんじゃないかなぁ。

ファイルフォーマットの仕様が国際標準になれば、どのソフトウェアもそれを実装できるようになる。もちろん、MicrosoftのOfficeはインストールベースでは有利だけれど、どのツールで作っても同じになるなら、使うツールを周囲に合わせておく必要はない。一方で、複数のファイルフォーマット標準があると、その間の相互運用性が重要になる。OpenXMLだけでなく、すでにODFもあるし、PDFの評価も高い。古いMicrosoft Officeとの間の相互変換だって欠かせない。となると、重要なのはクライアントツールではない。ファイル共有サービスが、どこまで相互運用をサポートできるかが重要になる。サーバーサイドで相互運用のための作業をやってくれるなら、どのフォーマットを使うかさえ、気にする必要はない。