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LibreOffice/OpenOffice.org用Writer’s Tools

OSSを紹介するブログ「MOONGIFT」に、LibreOffice/OpenOffice.org用Writer’s Toolsが紹介されていたので、関連情報を整理してみます。OpenOffice.org2.1のころからある機能拡張で、日本語ドキュメントもあったりします。


Oracle、OpenOffice.orgをApache財団に寄贈

びつくり!

ニュースソースは、この3つ2つ

OpenOffice.orgコミュニティの分裂は、オラクルのせいだという論調があるけれど、SunのStardivisionとコミュニティ系の開発者のコミュニケーションには元々課題があったからなぁ。SunからOracleに看板が変わっても、コミュニティに相対する人たちの顔ぶれは、さほど変わっていなかったってこともありうるわけで。なので、何でもオラクルのせいみたいに述べる記事は、ちょっとどうかと思う。

SourceForge.JP Magazineの記事には「これにより、これまでLGPLで公開されてきたが、Apache License 2.0を採用する」とあるが、ニュースソースを確認できませんでした。一般に著作権者でない限り、LGPLからAPLへライセンス変更できないのだけれど、まあ、Sun->Oracleは、OpenOffice.orgの著作権を持ち、貢献者からも著作権同意を取り付けている。だから、今後ライセンスが変更されることもあるのかも。

じゃあ、なぜThe Document Foundationではなく、Apacheなのか。私の予想は「POI」(Apache POI – the Java API for Microsoft Documents)との親和性。OracleもIBMもApacheも、サーバーサイド(とクラウド)にメリットを見出しているんじゃないかな。感覚的な話だけれど。OpenOffice.orgとLotus Notes/SymphonyとPOIが連携性を高めていったりして。あ、POIのスポンサーはMicrosoftじゃなかったか?

追記:2011-06-08


徳島県、OpenOffice.orgの標準利用を開始 – 日経PC-online

日経PC-onlineに、徳島県での導入事例が紹介されていました。

「2008年10月から部分的に使用。2011年3月に導入を決定。2011年7月から標準ソフトとして本格運用を始める。」だそうです。

記事では、横浜市の検討状況もフォローされていて、

横浜市の総務局IT活用推進課では、「評価の結果、無料であることを考えれば使えるレベルと分かったが、OpenOffice.orgの開発者の一部がコミュニティから離脱してLibreOfficeを作るなど、今後の状況が見えにくい部分もあり、慎重に検討したい」としている。

という記述もあります。


アシスト、LibreOfficeのサポートを提供

ニュースリリースと、それに対応した各種記事が出ています。


オラクル、OpenOffice.orgの商用版を提供中止へ?

オラクルが、商用版OracleOpenOfficeの提供を終了し、コミュニティベースに移行すると発表。あ、でも、オラクルは引き続き、ODFなどオープンスタンダードなドキュメントフォーマットを強力に支援していくとも書いてある。

ニュースソースは、こちら。


OpenOffice.orgに縛られず、相互運用を目指すには

会津若松市で、LebreOfficeの試用を始めたというニュースが出てました。OpenDocument形式(ODF)のファイルで、ベンダーロックインの回避を目指すことが目的だから、まあ、そうなりますわね。自宅で、Microsoft Officeの新しいバージョンで作ったファイルも、市役所へ持ち込める、と。

そうなるとサ、次は、同じODFで文書ファイルとか作って、どのツールでも同じように表示できるよう、相互運用性を高めることが重要だよね。過度に、ツールの機能に頼って、見栄えの凝った文書を作らない、とか。そのためには、シンプルな表現でありながら、言いたいことを的確に伝えるテクニックが必要になる。

そんなときにおすすめなのが、ノンデザイナーズ・デザインブック。日本語版が出てから10年以上たちますが、すっかり定番になりました。名刺やチラシデザインを例にとり、デザイナーでない人に、情報を整理して表示する方法を解説しています。

PS.
ITproとかでも記事になったので追記。


日本OSS推進フォーラム、OpenOffice.orgの企業事例集を公開

Case Case Case

日本において産官共同でOSS利用を推進している日本OSS推進フォーラムが、OpenOffice.orgの活用事例を公開しました。企業・自治体での主要な導入事例を整理すると共に、「共同利用で出た課題のリストと対応状況」という情報も公開しています。

OpenOffice.org導入実績リスト」と合わせてご覧いただくといいかもね。

皆さんの情報も、お待ちしています。