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Yahoo!知恵袋や教えて!gooで、GPLについて質問する

ときどき、Yahoo!知恵袋や教えて!gooなどのQ&Aサイトで、GPLについて質問しているのをみかけます。回答している方、ご苦労様です!

気軽に質問できて、きちんと回答が得られるのは素晴らしいなあ、と思いつつ。こういう場所で質問する人は、気軽に回答を得たいと思っていて、きちんと調べないといけないときに、それをさぼることにつながるよなぁ、と思ったり。

だから、こういったソーシャルサービス並みにの気軽さで、質問できる場所がたくさんあって、そこでそれなりの回答を得つつ、さらに、きちんと調べるところやリソースに誘導できたら良いですよね。

Yahoo!知恵袋

教えて!goo


そんなときもこれを一冊、ポンと渡せば事足りる感じ

ただのにっき(2011-12-27)に、拙著「知る、読む、使う! オープンソースライセンス」の感想が掲載されました。ありがとうございます。

まだβ版だけど読み終えてしまった。これはいいですね。単にライセンスを解説するだけでなく、その背景にあるFOSSコミュニティの成り立ちなども含めて書かれている。個人的に知らないことはほとんどなかったけど、終盤のライセンスカタログのおかげでGPL3とその派生ライセンスの違いなどが改めて理解できてよかった。

そのほか、中立に書いてあるところとか、過不足なく書かれていてバランスも良いとか、いろいろ評価いただいています。オープンソース化を検討している人に「これを一冊、ポンと渡せば事足りる感じ」だと。

狙いどおりです(笑)。ライセンスは、エディタ・プログラミング言語とならんで、世界3大ハッカー論争(いま考えた)なので、そのポイントは重要です。

脚注に、”電子書籍なので文字どおり「ポンと渡す」わけにいかないのが難しいところ(笑)”とありますが、DRMフリーなので柔軟に運用して頂ければと思います。URLを示しておけば、本当に必要になったら、自分で気軽に買っていただけるでしょう。価格も、紙より安いし。そんなところも電子書籍のいいところだと思います。


人気のTwitter専用クライアント「Tween」、GPLからライセンス変更

人気のTwitter専用クライアント「Tween」(トゥイーン)が、2011年11月に公開されたバージョン1.2.0.0から、ライセンス変更されました。従来は、GPL3でしたが、このバージョンからクローズドライセンス(ただし無料配布)となりました。これに呼応して、オープンソース版の開発を継続するためOpenTween プロジェクトが始まっています。

この問題を取り上げたブログ記事にも、いくつか疑問が上がっていました。そこで、GPLを適用したソフトウェアについて、ありがちな疑問点を整理しました。この解説は、「Tween」のライセンスについてシロクロを付けるものではありません。詳細は、コメント欄を参照。

2012-04-02:GPLに関する疑問点をFAQへ集約しました。


ICOのGPL違反

2007年頃、PlayStation2のゲームで、こんな話がありました。このゲームでは「libarc」という GPL のライブラリを利用していたとか。いちおう、記録的な意味で、関連リンクを集めておきます。


GPL適用のソースコードを他言語に移植してBSDライセンスに変更できるか

Twitterに「#笑ってはいけないSIer」というのが流れていまして、そこから枝分かれてして「「そもそもOSSがサポート無いと使えない。GPLは禁止。OSSを使うのに研修を受ける必要がある。OSSのソースを読むのは禁止。#笑ってはいけないSIer」から派生したGPLについての談義 – Togetter」というのが出てきました。

そのなかのGPLなソースコードについて説明されていることが、すこーし違うんじゃないかなぁ、と思うところがあり、私なりに調べてみました。

#2011-11-19 AM8:30 「短いコード」と「結論」を追記
#2011-11-20 AM5:30 「運用」を追記。「結論」を修正
#2012-01-20 AM0:30 短いコードにいくつかの具体例を追記してみた
#2013-07-20 PM10:20「二次創作同人”小説”」に関する記述を追加
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惜しいオープンソースライセンス解説

このブログ、そんなにネタがないだろうと思っていたのに、結構いろいろあるもんです。wise9というブログに「wise9 › MITのキャンパスに来たのでGPLとBSDとMITライセンスについて簡単に説明してみた」という記事が掲載されたんですが、これが惜しい。

詳しくは、コメント欄あたりをみてやってください。

あ、「enchant.js」は、MITライセンス / GPL2 のデュアルライセンスなんですね(ただし、英文説明は「GPL3と」になっている)。MITライセンスに宣伝条項があると思っていたのかなぁ?で、コピーレフトか宣伝を残すか選べ、と言うことか。

宣伝条項付きBSDライセンス(4条項BSDライセンス)とGPLのデュアルライセンスというのは、面白いかもしれんね。商用ゲームに組み込んでコピーレフト化したくないなら名前が残ると。


GPL2とGPL3なソースコードからバイナリを作って配布できるか

現在作成中のオープンソースライセンス解説本(電子書籍)に関連して、こんな質問を受けました。私なりの解釈を書いておきます。どのあたりが論点になるか、参考になるかも知れません。ただし、ちゃんと判断するには、FSFあたりに問い合わせるのが確実だと思います。

質問:GPL2のコードとGPL3のコードを両方含むバイナリの配布について、これはどうやってもできないのかが知りたい。

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プログラミング言語Ruby、バージョン1.9.3 p0からライセンス変更

これまでのRubyは、GPLv2と”Ruby’s”ライセンスのデュアルリリースされてきましたが、Ruby 1.9.3から、2条項BSDライセンス(広告条項が全くない)のRuby’sライセンスのデュアルリリースされました。すでに、1年以上前から開発中のソースコードには、変更が盛り込まれていましたが、正式リリースに伴って発表となりました。

OSSのライセンス運用を考えるとき、この変更には2つのポイントがあります。

まず、メイン開発者で著作権者でもあるMatz氏が、OSSであるRubyのライセンス変更ができる、というのが第1のポイント。そして、本来は他の貢献者の許諾も必要なんだけど、Ruby’sライセンスのmatz条項[2-(a)]により、それはすでにMatz氏に一任されている、と解釈されている、というのが第2のポイント。

このライセンス変更は、組込向けRubyとかの開発動向を考慮してということ。あと、BSDライセンスから持ってきたコードが多数ある(正規表現ライブラリの鬼車とか)ので、そちらにフィードバックできるように。(つー話は、どこでよんだったんだかなぁ、RubyKaigiのスライドかなぁ)。


オープンソースライセンス電子書籍、αテストご協力のお願い

予想以上に多くの方にご応募を頂きました。本当にありがとうございました。αテストは、すでに終了しております。本編の紹介ページをご覧ください。

今度、久しぶりに新しい本を出すことになりました。

と言っても、以前に出していた「ソフトウェアライセンスの基礎知識(ソフトバンク・クリエイティブ)」の電子書籍バージョンになります。

内容を刷新して、達人出版会より出す予定です。

この本の出版に先立ち、下記のとおりαテストを実施したいと考えています。

お手数ですが、本書をより良いものにするため、ご協力頂けないでしょうか。

【参加の特典】

本書を、いち早く読むことができます。

また、αテスト後には、本書データを差し上げます。

対象となる本は、以前から出ている「ソフトウェアライセンスの基礎知識(ソフトバンク・クリエイティブ)」を加筆訂正した電子書籍版です。大量の誤記を修正すると共に、最新の情報をできる限り反映しています。

αテストは、PDFファイルとODFファイルを提供します。

【アルファテストの手順】

1.申込み

αテスト参加希望を明記の上、「y-catch at ja2.so-net.ne.jp」(募集を締め切りました)までメールにて連絡ください。その際、フィードバック方法を指定ください。

2.準備

申し込み頂いた方に、該当書籍データのダウンロード先をお知らせします。

これには、次のものを含んでいます。

・該当書籍データ(PDF版)  読みやすくレイアウトしてあります。

・該当書籍データ(ODF版)  OpenOffice.orgなどで誤字の指摘・コメントなどできます

3.読んで、チェック

該当書籍データに、気づいた点をコメントください。

分かりにくい、紛らわしい、事実と違う、内容が偏っている、など

自由に指摘ください。

4.フィードバックの方法

  • A.コメントしたファイルを返送する。
  • B.達人出版のBTSに登録する(アカウントを発行します)

皆さんのお力添えをいただくことで、オープンソースコミュニティの発展に少しでも貢献できればと考えております。

ご協力を頂ければ幸いです。

どうぞ、よろしくお願いします。