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WebSite Expert #24、オープンソース特集


技術評論社のWebSite Expert #24という雑誌が、5月23日に発売になりまして、「安い?使える? Webデザイナーが知っておきたい オープンソースの真・常識」という特集が載っています。ここに、「2章:オープンソースの基礎知識と利用条件」と言う原稿を書きました。

この雑誌の対象読者は、エンジニアというより、Webサイトの企画者・運営者という感じになっています。MovableTypeやWordpressのように、OSSなCMSを利用する機会が増えてきたということで、こんな機会を頂きました。例によって、オープンソースの利用条件とかライセンスについて解説しています。

ここのところの不況により,経費削減からOSSが検討される機会も多いのではないかと思います。そのため,企業のWeb担当者やデザイナーもオープンソースについての知識を必要とするようになってきました。一方でライセンスの理解やツールの選定,メンテナンスなどまだ難しいこともあるでしょう。

そこで「Webデザイナーが知っておきたいオープンソースの常識」をテーマに,Web制作の現場でのOSS利用を特集することにしました。単なるオープンソース解説ではなく,適材適所のOSS活用のヒントが盛り込まれた内容でお届けします。

Web Site Expert #24|gihyo.jp … 技術評論社

他にも、あんまり聞いたことのないCMSとか、Webマーケティングについての情報も多数載っています。ご興味がありましたら、ぜひお手にとって頂ければ幸いです。


Wikipedia、GFDLからCC(表示-継承)にライセンス変更へ


かねてから計画されていたWikipediaのライセンス変更が、いよいよ実行されるようです。これまでは、フリーソフトウェア財団が作成したGFDLでしたが、クリエイティブ・コモンズ(表示-継承)になります。

 非営利団体Wikimedia Foundationは5月21日、Wikipediaを含む同団体のプロジェクトのライセンス変更について、評議会とコミュニティーによる票決を実施。賛成多数により、同団体のプロジェクトの主たるコンテンツライセンスを、GNU Free Documentation License(GFDL)からクリエイティブ・コモンズに移行すると決定した。
ITmedia

GFDLは、ライセンスとしてはGPL以上にややこしく感じるので、相当使いやすくなるかもね。


IPA、GPLv3の解説ドキュメントをクリエイティブ・コモンズで公開

いやー、これもすごいぞ。IPAのソフトウェアライセンシングとIPR関連情報ページにて「GNU GPL v3 解説書」が公開されました。「クリエイティブ・コモンズ・ライセンス表示-非営利-改変禁止2.1」だそうです。

256ページもあるんですが、関心のある人は、とりあえず「はじめに」だけでも読んでみることをお薦めします(つーか、そこと目次くらいしか読んでない)。特長としては、こんなことらしい。

  • 解釈が分かれる曖昧な点は取り上げていない(なぜなら、裁判してみないと明確にならないので、それを念頭において行動するしかないから)
  • 日本のメーカーなどが気になる組込系の関連解説を充実
  • GPL2の基本的な理解も助ける

あと、GPLに関する係争事例や、GPLv2-v3の比較表も掲載。


エリック・S・レイモンド、久しぶりに登場

@ITの記事。コピーレフトがなくても、もう良いんじゃないか、という話を、「伽藍とバザール」で知られるエリック・S・レイモンドがしたんだそうな。ロングアイランドLinuxユーザー会での講演の内容が、聞いた人によって公開された、とか。


Linuxの特許管理企業Open Innovation Network

メモ。日本語だと、あんまり情報がないのかなぁ。いや、そんなことは、なかった。


Firefox addons デベロッパーガイド:英語版

技術評論社のSoftware Design 2007年2月号に「知って役立つOSSのライセンス」という記事を書きまして、それが「Firefox addons デベロッパーガイド」(だったかな)という冊子に付録(Appendix)として収録されて、2007年のMozillaパーティで配布されました。

このたび、そのデベロッパーガイドが英訳されてしまって、なんと私が書いたAppendix部分も英語になってしまいました。先ほど、連絡のメールを読んでびつくり。

ここだけライセンスの話だし、日本の著作権法の考え方をベースに書いているので、このままどこまで通じるかよく分かりませんが。とりあえず、ありがたい話です。だだ「Are we sure we want to keep this appendix into the guide?」というコメントも付いているので、なくなっちゃうか知れませんけどね。今のうちに、保管しておかねば。


オープンソース・ビジネスに取り組むSI企業のための ~ 企業ポリシーガイドライン

先のOSSカリキュラム「法務分野に関する知識(応用レベル)」でみつけたもの。2005年7月に公開。

本ガイドラインは,システム・インテグレータがオープンソース・ビジネスに取り組む際,企業方針(ポリシー)を持つことが重要であると説き,各社の企業ポリシー策定を支援するための留意事項をまとめたものである.
具体的には,システム・インテグレータにとってオープンソース・ビジネスをどのように位置づけるかを解説し,企業ポリシーを策定する際に留意すべき組織体制,従業員の役割や職務規程,コミュニティとの関わり方や貢献活動などを項目別に説明している.

おまけ:

CSAJ:社団法人コンピュータソフトウェア協会にも、「OSS普及推進研究会」というのがありました。


IPA OSSカリキュラム V1:法務分野に関する基礎知識

吉岡さんがIPAのOSSセンターに出稿した、という日記に書いていまして、そこで「OSSモデルカリキュラムV1は、なかなかの力作である」と紹介していました。法務関連の講座もありまして、ライセンスについて詳しく的確に解説しています。つーか、私の解説なんかより、ずーっと緻密で中立です:-) 「法務分野に関する知識(応用レベル)」では、リスク回避策(企業とコミュニティの両方)も解説しています。

オープンソースにまつわる知財や法務に関する基礎知識について解説する。本講義では、オープンソースの代表的なライセンスや関連する法務分野の基礎知識を解説する。

細かな点で気になったところとしては、使用と利用を区別しておくと良かったかと思います。その先の理解が深まるはずなので。