日本語の修整方法 (少しややこしい例)

日本語変換の修整方法は、キーボードの基本動作とほとんど同じです。
今度は、もう少しややこしい例で考えてみましょう。
文字を確定した後でカーソルを移動して、
途中に日本語を追加するのです。

まず”あいうえお”と入力して確定します。
[←]キーでカーソルを戻したら、”あああ”と入力します。
ここで[Enter]キーを押して確定すれば、
日本語を追加することができます。
この操作も、基本動作と同じですよネ。
違うのは、日本語を入力するたびに[Enter]キーを押すトコロだけです。


確定済みの文字がある時も
同じように文字を挿入する

でも、変換中に、すでに確定した文字を修整したい場合は、
ちょっと様子が変わってきます。

こんな例を考えてみましょう。
“あいうえお”と入れるつもりが、”あいいうえお”と間違えました。

前回の例と同じように”い”が1文字多くなっていますネ。
この間違いに気が付かないで確定した上に、
[←]キーでカーソルを戻して”あああ”と入力してしまったのです。
この”あああ”を確定する前に、
すでに確定済みの”あいいうえお”を修整できるでしょうか。

実は、変換中に修整できるのは、変換中の文字だけです。
今は、”あああ”を変換中ですよネ。
ですから[←]キーを押しても、”あああ”の中しか移動できません。
“あいいうえお”にはカーソルが移動しないので
修整できないのです。

変換中は、確定済みの文字を修正できない
[←]キーでも、”あああ”の中しか動けない

ここでのポイントは、かあサルと変換サルの受け持ちです。
変換中 = 確定前の文字(あああ)は、変換サルの受け持ちですよネ
確定済みの文字(あいいうえお)は、かあサルの受け持ちになります。
変換中は変換サルが作業をしているので、
かあサルは仕事にかかることができないのです。

確定済みの文字に間違いを見つけても、
他の文字を変換中には修正することができません。
必ず、今変換中の文字を確定してから変換するコトになります。
ちょっと面倒ですが、あわてず順番に直していきましょう。

面倒ですが、必ず確定してから修整します

見えない文字は、どう入力しているのか。

第2章で、スペースと改行について説明しました。
ここでは、その仕組みを解説しましょう。

[スペース]キーを押すと、”空白”文字が挿入される

目には見えませんが、スペース(空白)も文字の一種です。
[スペース]キーを1回押すと、”スペース”文字が1文字入力されて
空白が1文字分空くのです。
たくさん隙間を開けたいときには、何回か[スペース]キーを押します。

[スペース]キーを3回押すと、空白文字が3コ挿入される

空白を消したいときには、
普通の文字と同じように、[BackSpace]キーで消しました。
これも、空白文字を消しているためです。

もう一つの特別なキーは[Enter](エンター)キーでした。
[Enter]キーも、 “改行”文字が入力されます。
この”改行”文字は”スペース”文字と同じように目に見えません。
目には見えませんが、”改行”文字を入力すると、そこで行はおしまい。
カーソルは自動的に次の行に移るのです。

目に見えない文字なので修正が大変ですが
見えない文字を意識すると、ちょっと簡単になります。

[Enter]キーと[スペース]キーの役割。

日本語の変換中は、キーボードの動作が少しだけ違ってきます。
先ほど説明したように、変換中は文字の受け持ちが違っているためです。
前に、特殊なキーとして[Enter]キーと[スペース]キーを紹介しましたが、
この2つはの働きは、どんなふうに違っているでしょうか。

[Enter]キーは、これまでも何度も出てきましたネ。
日本語変換中は”確定”キーになりました。
もうこれ以上変換しないという時に[Enter]キーを押すと
文字が確定されて、かあサルに渡されるのです。

基本動作では、[Enter]キーは”改行”として働きました。
[Enter]キーを押すと、その行は、そこでおしまいになり、
次の行にカーソルが移るのです。
日本語変換がオンになっていても、
変換中の文字が無いときは、
[Enter]キーを押すと”改行”になります。

[Enter]キーの2つの役割

確定:変換中の文字があるとき

改行:変換中の文字がないとき
日本語変換がオフのとき

このように、[Enter]キーには2つの役割があります。
たくさんの日本語の文章を入力していく時には、
この2つの役割を上手に使い分けていきます。
[Enter]キーで、入力した文字を確定し、
行末に来たら改行するのです。
行末では、確定と改行のため、
2回連続で[Enter]キーを押すことになります。

これを、下の文字入力欄を使って試してみましょう。
この練習欄は複数の行を入力できるようになっています。

“あああ”と入力して[Enter]キーで確定します。
続いて”いいい”と入力して[Enter]キーで確定します。
確定してから、すぐに次の文字を入力しているので、
“あああいいい”と、同じ1行になっています。

さらに”ううう”と入力したら[Enter]キーで確定します。
その場で、もう一度[Enter]キーを押しましょう。
変換中の文字がないので、これが”改行”になるのです。
ここで、”えええ”と入力して確定すると、2行目に表示されます。

1行目が、”あああいいいううう”となりましたネ。
2行目には、”えええ”となっています。
“ううう”と入力した後に、[Enter]キーを2回連続して押しています。
この1回目が確定で、2回目が改行です。

 

では、もう一つの特別なキー[スペース]キーはどうでしょうか。
キーボードの基本動作では、[スペース]キーは空白の入力に使いました。
日本語変換中には空白の入力はできません。
また別の特別な役割に使うのです。

この役割については、まだ説明していませんが、
他のキーでも代用することができます。
というか、そちらのキーを使うことの方が多いようです。
ですから、日本語変換中には[スペース]キーは使わない
と、覚えておけばいいでしょう。

日本語の文章中に空白を入力したい場合は、
先に、入力中の文字を確定してから
[スペース]キーを押してやります。

練習するトコロ

1.四角い場所の中に、矢印(マウスポインタ)を合わせる。
2.その場でクリック(マウスの左ボタンをカチッと押して、すぐはなす)
3.左上で、タテ棒がピコピコ点滅し始めたら、練習の準備完了

空白は、確定してから入力します

[Enter]キーで複数の行を作る。

[Enter]キーは、日本語変換の確定と、改行のためのキーでした。
2つの役割があるので、確定しようと思って何度か押しているうちに、
押しすぎて行が2つに分かれてしまったなんてコトはありませんか。

第2章で、改行文字について説明しました。
文章の最後で[Enter]キーを押すと、そこに「改行文字」が入力されて
それ以降は、次の行に入力されるのでした。

日本語変換中は、[Enter]キーは”確定”の役割をします。
入力した文字に下線や点線が表示されていたら、日本語変換中です。
細かいので見えにくいかも知れませんが、
ここで[Enter]キーを1回だけ押すと確定されます。
だから、慌ててもう1回押すと、改行されてしまうのです。
変換中かどうか判断するには、下線を確認しましょう。

[Enter]キーの2つの役割を、ちゃんと使い分けよう

この見えにくい下線は、もっと見やすくできるのですが、
それは第8章で説明します。

[Enter]キーで入力した「改行文字」は、
スペースと同じように目に見えません。
ただし、アプリケーションソフトによっては表示されるコトがあります。
例えば、マイクロソフトのワードでは、こんな記号が表示されます。

Wordでは、改行文字が表示されます

[Enter]キーにも、この記号が刻印されてますよネ。
これが、改行文字を表しています。
Outlook Expressなどのメールソフトでは表示されないので、
自分でこの記号を意識する必要があります。

改行は、行のおしまいを決める操作ですが、
それだけではありません。
基本は、改行という文字を入力するキーなのです。

これで[Enter]キーを使って、複数の行を入力できるようになりました。
この時、上下の矢印キー[↑][↓]で、カーソルを自由に動かせます。
以前に入力した行に間違いがあったら、
その行まで[↑][↓][←][→]キーで移動して、
文字を入れ直せば良いのです。

少し遠くに直したいトコロがあったら、
そこをマウスでクリックしてもOKです。
自動的に、その位置にカーソルが移動します。

練習するトコロ

1.四角い場所の中に、矢印(マウスポインタ)を合わせる。
2.その場でクリック (マウスの左ボタンをカチッと押して、すぐはなす)
3.左上で、タテ棒がピコピコ点滅し始めたら、練習の準備完了

行の変わり目を変更する。

とても単純なことを説明しているのですが
この解説は、ちょっと長めになってしまいました。
じっくりと読んでみてください。

さて、メールを書いたり、ワープロで文書を作るときには
たくさんの文章を書きますよネ。
ほんの1行ではなく、何行も文章を書くコトになります。
こんなふうに複数の行を書くときに、
行の変わり目を変更するには、どうすれば良いでしょうか。

行の変わり目は、「改行文字」によって決まりました。
行の変わり目を変更するということは、
改行文字を削除したり追加すると言うコトです。

試しに、こんなふうにしてみましょう。
行の途中で[Enter]キーを押してみます。

①下の方にある文章入力欄をクリック
②適当な長さの文章を入力する    例:あああああいいいいい
③カーソルを文章の途中に移動する
④[Enter]キーを押す


行の途中で[Enter]キーを押すと、行の分割

見事に1つの行が、2つの行に分割されますネ。

ここでは、日本語変換の確定ではなく、改行文字を入力するために
[Enter]キーを押しています。
ちょうどカーソルがある位置に改行文字が入力されて、
行が分割されるのです。
文章の修正中に、むやみに[Enter]キーを押すと
行が分割されてしまう理由がわかりましたか。

では、改行文字を削除してみましょう。
文字の削除ですから、[BackSpace]キーか[Delete]キーを使います。
それぞれの場合で、実験して見ましょう。

[BackSpace]キーの場合

①分割した2行目の先頭にカーソルを移動する
②[BackSpace]キーを押す

カーソルを合わせる位置がポイント!

これで、分割された行がひとつになりましたネ。

[BackSapce]キーは、カーソルの1つ前の文字を消すんでした。
今回は、2行目の先頭にカーソルを起きましたよネ。
2行目の先頭の、1つ前の文字は何でしょう?
そうです。
1行目の最後尾にある「改行文字」です。
(「改行文字」も文字の一種だったコトを思い出してください)
[BackSpace]キーが、この「改行文字」を削除したので、
分割されていた行が、1行にまとまったのです。
もう一度[Enter]キーを押して行を分割したら、
今度は、[Delete]キーで試してみましょう。

[Delete]キーの場合

①分割した1行目の最後にカーソルを移動する
②[Delete]キーを押す

今度は、改行文字の前にカーソルを合わせる

これまた、2つに分割された行がひとつにまとまりました。
[Delete]キーは、カーソルの後ろにある文字を消すんでした。
1行目の最後尾にカーソルをおくと、
そこは改行文字のすぐ前になります。
ここで[Delete]キーを押すと、この改行文字を削除するので、
2つに分割された行が、ひとつになるのです。

何度も繰り返しやってみると実感がつかめると思います。
目に見えない改行文字を削除するので、ちょっとわかりにくいですが、
改行文字の有無で、行がくっついたり離れたりするのを
面白がってみてください。

今日の操作をまとめると、こんなふうになります。

ひとつの行を、ふたつに分割する

  分割したい位置にカーソルを合わせて、[Enter]キーを押す
ふたつの行をひとつにまとめる

  [BackSpace]キーの場合
2行目の先頭にカーソルを合わせて、[BackSpace]キーを押す

  [Delete]キーの場合
1行目の最後尾にカーソルを合わせて、[Delete]キーを押す

 

[BackSpace]キーを使うか[Delete]キーで、カーソルを置く位置が違います。
改行文字を、どちらの方向から消すかで違ってくるのです。
どっちを使うかは、あなたのお好みでどうぞ。

文字の削除に[BackSpace]キーを使っているなら、
ここでもそれを使うのが良いでしょう。
そうすれば、覚えておくキーがひとつで済みます。

どちらのキーでも使えるなら、
動作のわかりやすい方を使えば良いでしょう。

理想を言えば、両方の違いを意識して、
状況に合わせて使い分けるのが一番ですが、
いきなり、それを目指すのは大変かも。
気楽なトコロから行きましょう。

練習するトコロ

1.四角い場所の中に、矢印(マウスポインタ)を合わせる。
2.その場でクリック (マウスの左ボタンをカチッと押して、すぐはなす)
3.左上で、タテ棒がピコピコ点滅し始めたら、練習の準備完了

空白行を作る。

[Enter]キーを使った改行のイメージがつかめてきましたか。
今度は、何も文字がないトコロで改行すると、どうなるか見ていきましょう。

[Enter]キーを押すと改行しますよね。
では[Enter]キーを何度も押すと、どうなるでしょうか?
そうです。何も文字が入ってない行ができるんです。
これが「空白行」。


空白行は、何も文字を表示しない「改行文字」だけの行

繰り返し改行すると、その回数分だけ「改行文字」だけの行ができます。
「改行文字」は表示されませんよネ。
何も文字を入力してないので、この行は何も表示されないのです。

空白行は、行と行の間を調整するために使います。
何も表示されないので、空白行の分だけ、行間がひらいたように見えるのです。

空白行を削除するには、その行の改行文字を削除してやります。
文字の削除には、[BackSpace]キーか[Delete]キーを使うのでした。
改行文字の削除も同じです。

消したい行にカーソルを合わせて、[BackSpace]キーか[Delete]キーを押すと
空白行が削除されます。

[BackSpace]キーを押した場合は、
ひとつ前の文字を消すので、その直前の行の改行文字が削除されます。
すると、その行と直前の行がひとつにまとめられて、
空白行が消えたように見えるのです。

[Delete]キーを押した場合は、
直後の文字を消すので、その空白行の改行文字が削除されて
その直後の行が、ひとつ繰り上がります。

[BackSpace]キーか[Delete]キーで改行文字を消しているので、
二つの行がひとつにまとめられているのです。
でも、一方の行には文字がないので、まとめられる様子が見えません。
ただ、空白行だけが削除されたように見えるのです。

練習するトコロ

1.四角い場所の中に、矢印(マウスポインタ)を合わせる。
2.その場でクリック (マウスの左ボタンをカチッと押して、すぐはなす)
3.左上で、タテ棒がピコピコ点滅し始めたら、練習の準備完了

テキストデータの構造。

コンピュータ業界では、文字だけの文書データのコトを
「テキスト」(Text)と呼びます。
“Text”とは、英語で”文書”のコトです。
教科書のコトではありません。

「テキストデータ」は、ワープロやメールの元になるデータです。
どのソフトも、このテキストを基本にして文書を保存しています。
「テキストファイル」と言えば、テキストデータを保存したファイルのコトです。
テキストファイルには、ファイル名の末尾に”.txt”とつけるのが一般的です。

テキストはあくまで文書を保存するためのモノなので
改行位置を直す場合など、不思議な現象が色々起こります。
目に見えない文字が、どうして必要なのでしょうか。
これは、テキストデータの構造を知ると、意味が分かると思います。

普通、文章を書くというと原稿用紙や便せんを思い浮かべますよね。
縦横に並んだマス目が紙の上にあって、それを埋めていく感じです。
この想像図は、直感的にわかりやすいんですけど欠点もあります。
まだ一文字も書く前からマス目を用意しておかなくちゃならないので、
コンピュータの能力をそれに取られてしまうのです。
例えば、400字詰め原稿用紙には、20×20個のマス目が必要です。
まだ一文字も書く前から、これだけのマス目がいるのです。
(具体的には、メモリやファイル容量を圧迫する事になります)

そこで、テキストデータでは、もっともシンプルな構造を採用しています。
次のように、マス目がヒモのように1列に並んでいるのです。
各マス目には文字が格納され、それが文書の量だけ伸びていくのです。

テキストデータは、原稿用紙でなく
文字がヒモのように並んでいる。

行の末尾には改行文字が入ります。
次の行の文字は、そのあとに続けて格納されます。
とにかくずーっと1列につながっているのです。
行と行の境目は、改行文字で判断します。

メールソフトやワープロソフトなど
テキストデータを表示するソフトは、
この列を適当なトコロで折り曲げて表示しているのです。
先頭から順番に表示していって、
改行文字が登場したら、次の行に表示します。
実際のデータは、1列のヒモがつながったままです。

そのために、行の途中に改行文字を挿入すると
そこで行が分かれて、2つの行に分かれるのです。
というか、分かれたように見えるのです。
改行文字を削除すれば、
分かれていた行が、ひとつとして表示されます。

メールなどのテキストを表示するソフトが
文字の列を分割して表示してくれる

この方式では、入力した文字の分だけマス目を用意すれば済んじゃいます。
400字詰め原稿用紙に書く場合でも、最初からマス目はいりませんし、
ちょっとだけ書くだけなら、それだけデータ量が小さくなります。

この方式は、人間の都合を考えないコンピュータ本意の発想です。
でも、これが発明されたのは1970年代の、
まだコンピュータがものすごく高価だった時代だったのです。
そして、一度発明された方式は簡単には変化しません。
日本語入力の変換方式と同じように、
これからも生き残っていくでしょう。

では、このPartはこれでお終いです。
続いて、「Part9.もっと早くなりたい!」に進みましょう。

ほんとうに手書きと同じスピードになったのか!?

さて、本書の目的は、
キーボードをそこそこのスピードで入力できるようになろう、
と言うモノです。

ここまで詳細に解説してきたように、
日本語の入力方法には、全部の指を使ってやる以前に
色々の知識が必要です。

もちろん、第2章だけでもクリアすれば、入力できるようになります。
キーボードの発展の歴史を知らなくても構いませんし、
テキストの構造を知らなくても、
文字の折り返しはイメージできるでしょう。
第2章を覚えられなくても、カンニングすれば良いと思います。

こういった裏側の仕組みを知っていれば
パソコンが何故こんなふうになっているか
ちょっと想像がつくようになって
覚えやすくなると思います。

ここまでお付き合いくださった皆さんは
すでに色んなコトを知ってるわけで
あとは、本当に一本指だけで、
そこそこのスピードになっていれば成功です。

そこで、これを実験をしてみましょう。
まずは、手頃なメモ帳に「日本語」と書いてみてください。

これは、本書の冒頭で取り上げだ例ですね。
やっぱり、けっこう時間がかかると思います。
では、キーボードで入力する場合は如何でしょう。

ここに”日本語”と入力 >

 

手書きの方が、まだるっこしいっ!
そう感じたら、もうあなたは
キーボードの方が得意なのです。

あんまり違いがわからない?
なら、もう少し長い文章でやってみましょう。
時計を用意して、どちらも時間を計ってみましょう。

例文は、こちら。

吾輩は猫である。
名前はまだ無い。
どこで生れたかとんと見当がつかぬ。

まずは、時間を計りながら、手書きしてみましょう。
それから、キーボードでも入力してみてください。

ここに文章を入力

さて、結果はどうなりましたか?

私の場合、手書きでは30秒ほどかかりました。
せめて、どちらも同じくらいのスピードになっていれば
効果があったと言えるでしょう。

さて「もっと早くなりたい」と言う人は
キーボードを見ないで入力する「タッチタイプ」を練習しましょう。
これは、もう少し練習しないと身に付きません。
でも、その前に、もう少し日本語入力について解説しておきましょう。

どうやったら、もっと早くなるのか!?

どうやったら早くなるのか!?
答えは簡単です、練習するコト。
それも効率よく練習するコトです。

まず、Part3に書いたような、
最低限必要なコトをちゃんと覚えましょう。
覚えられなければ、カンニングできるようにしておきましょう。
あとは、ほんのちょっとだけ上手に練習すれば良いのです。

また、以前、多くの方に、アンケートにご協力頂いたおかげで
色んなコトがわかってきました。

インターネットをやっている人は
そこそこのスピードで入力できるようですネ。
キーボードを見ないで打つ「タッチタイプ」の方も、
思ったよりたくさんいました。
でも、我流で身につけちゃった人も結構います。
無理にタッチタイプを覚えなくても、
なんとかなるってコトでしょう。

これは、アンケートで分かったコトのひとつですが
他の人が書いた文章を写す場合は
スピードが結構遅くなります。

タッチタイプができる人でも、
「我が輩は猫である」を入力する場合は
ちょっと時間がかかりました。
「普段使わない言葉遣いだから、打ちにくかった」
と多くの方が言っています。

日本語変換は、普段使う言葉が簡単に変換されます。
だから”我が輩は”なんて古い言葉は、一発で変換されないんですネ。
でも、2回目からはスピードが上がります。
日本語変換がその候補を記憶したおかげで
すぐに変換されるようになったのです。

また、自分の頭の中にある文章は、
それだけでスピードが早くなります。
例文を見てから、文章を入力して、それから画面で確認すると
あっちを見てこっちを見てと、それだけ遅くなりますよね。

まだるっこしッ!

でも2回目以降は例文を覚えてしまうので
見なくても入力できるようになって、
さらにスピードが上がります。

普段、メールを書いたりワープロを使う場合は
自分の考えを文章にしますよね。
キーボード入力の練習みたいに、
ただ例文を入力するなんてコトはありません。
自分の頭の中の文章を使えばいいのです。
練習が面倒でも、それほど気にすコトはありません。

でも、やっぱり効率よく練習したいですよネ。
そこで、私のお薦めの方法は、こんな練習です。

・自分が得意なカラオケの歌詞を入力する

つまり、歌うつもりでキーボードを練習するのです。
これなら、例文を見なくても入力できます。
もちろん、歌と同じスピードでなくても全然構いません。
同じ歌を2・3回入力すると、さらに効果的です。

 

ほかにも、こんな練習方法がお勧めです。

・掲示板に挑戦する
・たくさんメールを書く、必ず返事を出す
・毎日30分、一週間だけ練習する

とにかく、ヘタクソでも良いから実践するコトです。

あとは、ほんのちょっとだけ
毎日30分1週間だけ練習してみてください。
タッチタイプに比べれば
ずっと少ない時間で済むでしょう。

それに、この時期を乗り切れば
インターネットの面白さがわかって
さらにコミュニケーションしたくなると思いますよ。

そして、さらに早くなりたいなら
日本語変換を使いこなすコトです。
タッチタイプを覚えるのは、それからで十分です。

日本語入力を改善しよう。

日本語の文章を入力するには
次のように3つステップがあります。
これは、日本語入力を覚えるポイントと同じです。

日本語入力の3つのステップ

普通は、このうちの入力方式だけ改善しようとします。
全部の指を使うタッチタイプとか。
ローマ字入力の代わりに、カナ文字を入力してみようとか。
キーボードの配列そのものを効率良くしよう
という提案もたくさんあります。
極端な例では、手書き入力や音声入力のように
キーボードを使わない方式もあります。

でも、これらの方式は、どれもあまり普及していません。
アンケートの結果からわかるように
インターネットを利用している多くの人は
現在のキーボードに不自由を感じてないからです。
「タッチタイプを身につけて、もっとバリバリ打ちたい!」
と向上心あふれる人もいますが
そうでなくても、メールを打つのに別にイラついたりしません。
我流で打っても、手書きと同じか、それより早くなっているのです。
イラつく人は、ローマ字の組み合わせや
変換や間違いの修正方式をちゃんと覚えてないのでしょう。

もう一度、日本語入力の3つのステップをよく見てください。
この中で、人間が一番を手をかけないのはどこでしょう。

そうです、日本語に変換する部分です。
他の部分は、人間が操作しているので
改善するには人間が頑張らなくちゃなりません。
でも「変換」は、コンピュータがんばっているのです。

ですから、ココには
技術的にいくらでも改善の余地があります。
人間は、あまり頑張る必要がありません。

日本語変換の機能を上手に利用すれば、
全体のスピードもアップします。
例えば、入力ミスを自動的に
日本語変換が修正してくれたら如何でしょう。
修正のステップもずっと楽になるでしょう。

実は、現在の日本語変換は、
このような賢い動作をしています。
これを120%使いこなせば、
日本語入力はもっと楽になりますよネ。

日本語変換ソフトを使いこなそう。

普段は何気なく使っていますが
日本語変換は、実にたくさんの機能を持っています。
これを上手に活用すれば、
文章の入力はもっと効率よくなります。

日本語変換は、独立したソフトウェアです。
そのために、メールソフトでもワープロでも表計算ソフトでも
同じ方法で日本語が入力できるのです。
(ちなみにこのソフトは、「IME」と呼ばれています。)

第2章で、ひらがなを入力し始めるときに
[半角/全角]キーで日本語変換をオン/オフしました。
古いパソコンでは、[ALT]+[半角/全角]になります。
これが、日本語変換ソフトを起動する操作だったのです。

日本語変換をオンにすると、画面右下の鉛筆マークが変化しますよネ。
これが、日本語変換ソフトの状態を表しています。
そして、日本語変換の色々な機能は、
このマークから呼び出します。

kb2_208

ちょっと難しいトコロなんですが
このあたりの様子は、Windowsの種類によって違ってきます。
また細かな手順も、使っている日本語変換の種類によって
さらに違ってきます。

Windowsに、95・98・Me・2000・Xpといくつかの種類があるように
日本語変換にも種類があるのです。
例えば、Windows98には「MS-IME98」という日本語変換が
標準で組み込まれています。
マイクロソフト(MS)の作った日本語変換ソフト(IME)の
1998年版なので、「MS-IME98」という訳です。

一方、WindowsXPの場合は「MS-IME2002」です。
マイクロソフトのOfficeというソフトを組み込むと
この種類がさらに変わってきます。
あー、ややこしい。

日本語変換(MS-IME)の種類

これらのソフトを利用すると、
日本語変換の最新版が自動的に組み込まれます。
そのために、使っているソフトやパソコンによって
日本語変換の種類が違ってくるのです。

とは言え、日本語に変換したり修正したりという
キーボード入力の基本操作は、どの日本語変換でも同じです。
だから、今まで解説してきた操作は
同じように利用できます。

日本語変換のツールバーを呼び出そう。

では、日本語変換ソフトのツールバーを呼び出してみましょう。
日本語変換の多くの機能は、ここから呼び出します。

これが日本語変換ツールバー
色んな機能を呼び出します

 

この操作は、Winodwsの種類によって少し違っています。
Windows95/98とMeは、クリックするマークが違うだけで
操作はまったく同じですね。
まず、Windows95/98について説明します。

[Windows95/98の場合]

①画面右下にある”鉛筆”マークをクリック
②メニューが表示されたら[ツールバーを表示]を選択


続いてWindowsMeの場合、鉛筆マークが表示されないので
次のように操作します。

[WindowsMeの場合]

①画面右下にある次のマークをクリック

②メニューが表示されたら[ツールバーを表示]を選択

さらに、WindowsXPの場合です。

[WindowsXPの場合]

①画面下のタスクバーで、何もないところを右クリック
②メニューが表示されたら、[ツールバー]→[言語バー]を選択

これだけです。
これで、画面上に日本語変換ツールバーが表示されました。
各ボタンをクリックすると、日本語変換の機能を呼び出せます。

ツールバーには、こんな機能があります

単語を登録しよう。

では、日本語変換のツールバーの機能を見ていきましょう。
まずは、単語登録を紹介します。
これは、日本語変換に新しい言葉を覚えさせる機能です。
シンプルな機能ですが、使いこなすととっても便利です。

このボタンを使います

文章を入力していると
欲しい漢字が一発で出てこないコトがありますよネ。
変換候補の中に入っていれば良いのですが
いくつかの漢字を組み合わせないと出てこない場合もあります。
専門用語や固有名詞・略号に、こんなコトがよく起こります。

こんな例を試してみましょう。
大学の落語研究会を”落研”(おちけん)って言います。
でも、「おちけん」を変換しても、”落研”は出てきません。
いちいち”落語研究”と入力して、余分な文字を消さなきゃならないのです。

そこで、「おちけん」と読みを入力したら
“落研”と変換させるのが、単語登録です。

登録の手順は、こんなふうになります。
あらかじめ、日本語変換のツールバーを呼び出しておきます。

①<単語/用例登録>ボタンをクリックする
②「単語/用例登録」ダイアログボックスが表示されたら
次のように入力する

“読み” おちけん
“語句” 落研

③<登録>ボタンをクリックする

読みと語句を登録する

これで、登録は完了です。
最初に一回だけ、正しい文字を入力する必要がありますが、
この時は、どんな組み合わせで入力しても構いません。
「落語研究」と入力して、”語”と”究”を削除すれば大丈夫です。

ダイアログボックスの”品詞”のトコロは、”名詞”を選んでおけば
問題ありません。

このように単語登録は、
読みが難しい漢字を登録しておくのが基本です。
でも、さらに便利な使い方もあります。
例えば、仕事の文章を書くときには、自分の会社名や部署名、
それに扱っている商品名が頻繁に登場しますよね。
これを登録しておけば良いのです。

「placebo」 → (株)Placebo 総務部

この時、もっと短い読み仮名で登録しておくと
入力する文字が少なくて済みます。
“落研”も「おち」という読みで登録するのです。
これで入力するキーが半分になります。

「おち」 → 落研

さらに、メールアドレスなども単語登録しておくと便利です。
オンラインショッピングで、メールアドレスを入力するコトが
よくありますよね。
たいていの場合、間違いがないようにと2回入力させられます。
メールアドレスは長ったらしいので、確かによく間違えるんですけど、
そんな時のために、
あらかじめ単語登録してけば良いのです。

「かとう」

kato@xxx.s0-net.or.jp

こんな感じで登録しておけば、
長ったらしいメールアドレスを入力しなくて済みます。
それに入力間違いもなくなります。

ちょっと面倒な入力があったら
すぐに単語登録しちゃいましょう。
ただし、覚えにくい読みで登録すると
肝心なときに変換されませんから、
ごく普通の読みにするのがポイントです。

いつでもカンニングできるようにメモっておくのも良いでしょう。

読めない漢字を探そう。

文章を書いていると、難しい漢字に出会うコトがあります。
漢字はわかるんだけど、読み仮名がわからない。
読み方がわからないので入力できない。
他の人の書いた原稿を入力しようとすると、こんなコトが起こります。
名前や住所に使われている漢字を出そうとすると、
正しい文字が見つからなかったり。

難しい漢字を入力するのに、
いちいち漢和辞典をひっぱり出すのは大変ですよね。
そこで、日本語変換を使って、漢字を探してみましょう。

これには、次の4つの方法があります。

・手書きで探す
・総画数で探す
・部首で探す
・文字一覧で探す

どの方法も、日本語変換ツールバーでIMEパッドを呼び出します。

IMEパッドを呼び出して漢字を探す

IMEパッドは、基本的に次のように使います。
文章を入力してる時を思い浮かべてください。
その漢字を入力したい位置には、カーソルがありますよね。
IMEパッドで、目的の漢字をクリックすると
カーソルの位置に入力されるのです。

簡単そうでしょ。
あとは、目的の漢字を見つけるだけ。

手書きで探す

手書きの漢字を見つけだしてくれる

手書き検索では、左の枠に漢字を手書きすると、
その文字をパソコンが判読して、よく似た漢字を呼び出してくれます。
描くのは、一部だけでも大丈夫です。
部首だけ書いても、かなりしぼり込めます。
これなら、すぐに見つかりますよね。

この機能を使えば、全ての文章を手書き入力できます。
「これならキーボードなんか使わなくて良い」と
考える人もいるでしょう。
でも、相当面倒なことになると思います。
文字の修正では、やっぱり特殊な操作を覚えなくちゃなりません。
それに、今までよりスピードが速くなる訳でもありません。
あくまで、漢字を探すための機能と考えましょう。

総画数で探す

漢和辞典の要領で、総画数から漢字を見つけます。
まず、IMEパッドの左上のボタンをクリックして、
「総画数」に切り替えましょう。

画数を選ぶと、該当する漢字が一覧表示されるので
そこから、該当する漢字をクリックします。

 

部首で探す

同じく漢和辞典の要領で、部首から漢字を見つけます。
IMEパッドの左上のボタンをクリックして、
「部首」に切り替えましょう。

まず、部首の画数を選択します。
部首を選ぶと、該当する漢字がリストアップされるので
そこから、該当する漢字をクリックします。

文字一覧で探す

文字一覧は、記号を探すのに便利です。
「記号」「ギリシャ文字」「単位記号」と分類されています。
該当する文字が見つかったら、それをクリックします。

とはいえ、自分で書く文章の場合は、
自分の言語能力の範囲内で書こうとするので、
あまりこういうコトは起きません。

また、名前などで使われる文字には
パソコンに入っていない文字もあります。
役所で戸籍をコンピュータに登録する場合に
大問題になるのですが、とってもややこしくて、
ここでは解説しきれません。
「文字コード」問題と呼ばれています。
興味のある方は、インターネットで調べてみてください。

やっぱりタッチタイピングしたい。

日本語変換ソフトを上手に使えば、
文章の入力はもっと早くなる。
これを丁寧に説明してきました。

でも、やっぱり全部の指を使って、入力するのも魅力的ですよね。

このように全部の指を使って、キーボード入力する方法を
タッチタイプとかタッチタイピングとかブラインドタッチといいます。

一本指に馴れてきても、手書きと同じくらいのスピードにしかなりませんし、
全部の指を使うタッチタイプなら、もっと早くなるかも知れません。
そこで、タッチタイプの勉強方法について簡単に紹介しましょう。

もう一度だけ言っておきますが、タッチタイプで早くなるのは
日本語入力という作業のうち、キーボードを押す部分だけです。
ローマ字を覚えてない人、変換や修正に時間がかかる人、
こんな人は面倒なだけで効果がありません。
それなら、単純に文章の入力を練習するのがお薦めです。
(これだって、メールやチャットをちょっとやれば、すぐに早くなります)

さて、タッチタイプは、両手の全部の指を使って入力します。
そして、キーボードの配置を身体で覚えてしまうので
いちいちキーボードを見ない分だけ、入力が早くなります。

タッチタイプは、次のように両手をいつも同じ位置に置きます。

右手の人差し指を「J」に
左手の人差し指を「F」に

この位置が、指の定位置です。
ここからスタートして、同じ指がいつも同じキーを押すようにします。
図を見た方が、分かりやすいですね。

次の2つのルールを、身体で覚えてしまうのです。

これが、タッチタイプの2つのルール

キーボードには、この「J」と「F」に、
ポッチがついているのが分かりますか。
いつもここを触っているコトを、指で確認できるようになっているのです。

ここに指をおくと、「A」を押すには、左手の小指を使うことになります。
右の小指は、「;」(セミコロン)です。
(親指は、スペースや変換キーの担当です)

昔は、タイプライタを買うと、タッチタイプの簡単な教則本がついていました。
最初の練習は、こんなふうです。

fff jjj fff jjj

これを入力して、キーボードを覚えるのです。
この時、キーボードは見ません。画面だけを見るようにします。
簡単ですよね。
そして、次はこんなふうです。

fjfjfj
fdfdfd jkjkjk
fdsfds jkljkl
aaaa ;;;;

だんだん難しくなってきました。
特に、小指!!
これが思うように動きません。
そうは言っても、毎日30分くらいやれば、2・3日で動くようになります。
それにしても練習が単調ですね。
そんな人には、キーボードの練習ソフトや練習サイトが
たくさんありますからそれを使うと良いでしょう。

また、この先の練習方法も、いくつかのサイトで紹介されています。

タッチタイプの練習サイト
e-typeing
http://www.e-typing.ne.jp/

私がタッチタイプを覚えたのは、会社勤めをしていた時です。
長いこと、我流で打っていたのですが
たまたまTypeQuickという練習ソフトが手に入ったので、
それで練習しました。

会社のパソコンに、このソフトを入れておいて
毎日15分ー30分くらい、残業の合間に練習しました。
ちょうど一週間くらいで、打てるようになりました。

パソコン教室のインストラクターの仕事をしてたときは
授業の前に、練習するようにしてもらいました。
週に1度、15分くらい練習すると、2-3ヶ月で何とか形になるようです。

とはいえ、練習の一番のポイントは、
「小指が動くようになるか」「地道に練習できるか」だと思います。
やっぱりゲーム感覚の練習ソフトや、競争相手がいる練習サイトが良いかもしれません。
そして上達のコツは「早く打つより、正確に打とうとするコト」だそうです。

パソコンの解説は、どうしてややこしいのか。

と言うわけで、これが最後のページです。

こんなにかみ砕いた説明は、かつてないとは思いますが
同時に、「こんなコトは説明するまでもない」と
多くの人が思うかも。

さて最後に、どうしてパソコンの解説がややこしいのか
ご紹介しておきましょう。
これは、自動車の運転に例えると分かりやすいと思います。

「ショッピングセンターまでの道を教えて欲しい」
と言われたとしましょう。
「この道をまっすぐ行って、2つ目の信号を右に曲がる」
と、こんなふうに説明しますよね。

でも、自動車の運転を知らない人に教えるには
「信号が見えたら、
1.ブレーキを踏む
2.ウィンカーのレバーを上に上げる
3.ハンドルを右に回転させる・・・・」

これでは、ショッピングセンターに到着できる訳がありません。

パソコンの解説もコレと同じです。
全ての操作を丁寧に解説したら、
面倒くさそうに見えるのは当たり前なんです。
まずは、最低限の運転を覚えないと始まらないのです。

別に、パソコンスクールに通いなさいと言ってる訳ではありません。
自動車学校と同じく、パソコンスクールは、どうでも良いことも教えます。
そっちの方が多いかも知れません。
料金も高いですし。
そうではなくて、近所をグルグル回れるぐらいになってから、
遠出しましょうってコトなんです。

「パソコンの使い方を勉強するなんて、面倒だ。
オレは、インターネットで株式や競馬の情報を見たいだけなんだ」
こんなふうに言う人もいるでしょう。

“株”のところが、”ショッピング”や”アイドル”、
“エッチな写真”に変わるかも知れませんが、同じコトですね。

これも、自動車に置き換えてみましょう。
「オレは、ショッピングセンターに行きたいだけなんだ」
だったら、タクシーに乗りなさいってコトなんです。
お金がないならバスでも良いです。

自分で自動車を運転できるメリットは、
自分の好きなところに行けるコトですよね。
そのためには、運転も覚えなきゃいけないし、
道に迷わないくらいの方向感覚も必要でしょう。

お金があればタクシーに乗れば良いんです。
専用の運転手を雇うと言う手もあります。
そうでなければ、バスや電車に乗りますよね。
人がたくさん行くところには、たいてい交通機関が用意されていますから
それを利用すれば良いんです。
もっと単純に、人の車に乗せてもらったって良いでしょう。
パソコンも同じです。

もちろん、パソコンがもっと使いやすくなる必要はあると思います。
自動車のオートマチックやカーナビみたいなモノが必要です。
でも、これらは今のところ存在しません。
色んな人が、それを発明しようとしてますが、
残念ながらまだ成功していません。

だから、やっぱりちゃんとパソコンを身につけましょう。

さて、キーボードと日本語入力に長らく解説してきました。
この解説で、もっと気軽にパソコンを使えるようになれば幸いです。

ローマ字のカンニング表

あかさたな、はまやらわ、ん

行・
N
行・
T
行・
S
行・
K
な・NA
た・TA
さ・SA
か・KA
あ・A
A
に・NI
ち・TI/CHI
し・SI/SHI
き・KI
い・I
I
ぬ・NU
つ・TU/TSU
す・SU
く・KU
う・U
U
ね・NE
て・TE
せ・SE
け・KE
え・E
E
の・NO
と・TO
そ・SO
こ・KO
お・O
O

 

行・
W
行・
R
行・
Y
行・
M
行・
H
わ・WA
ら・RA
や・YA
ま・MA
は・HA
A
*
り・RI
*
み・MI
ひ・HI
I
*
る・RU
ゆ・YU
む・MU
ふ・HU
U
*
れ・RE
*
め・ME
へ・HE
E
を・WO
ろ・RO
よ・YO
も・MO
ほ・HO
O

ん <- NNと入力する。

2つの組み合わせがある場合(例:つ ← TU / TSU)は、 覚えやすい方を使おう。

がざだばぱ、小さいひらがな

行・
P
行・
B
行・
D
行・
Z
行・
G
ぱ・PA
ば・BA
だ・DA
ざ・ZA
が・GA
A
ぴ・PI
び・BI
ぢ・DI
じ・ZI
ぎ・GI
I
ぷ・PU
ぶ・BU
づ・DU
ず・ZU
ぐ・GU
U
ぺ・PE
べ・BE
で・DE
ぜ・ZE
げ・GE
E
ぽ・PO
ぼ・BO
ど・DO
ぞ・ZO
ご・GO
O

 

行・
LY/XY
行・
LA/XA
■小さい”” ← LTU ゃ・LYA/LYA ぁ・LA/XA A
■”L”は、リトル(Little:小さい)のL ぃ・LI/XI I
■2つの組み合わせがある場合は、覚えやすい方を使おう ゅ・LU/XU ぅ・LU/XU U
ぇ・LE/XE E
ょ・LYO/LYO ぉ・LO/XO O

その他

りゃ行・
RY
みゃ行・
MY
ひゃ行・
HY
にゃ行・
NY
ちゃ行・
TY/CH
しゃ行・
SY/SH
きゃ行・
KY
りゃ・RYA
みゃ・MYA
ひゃ・HYA
にゃ・NYA
ちゃ・TYA/CHA
しゃ・SYA/SHA
きゃ・KYA
A
りぃ・RYI
みぃ・MYI
ひぃ・HYI
にぃ・NYI
ちぃ・TYI
しぃ・SYI
きぃ・KYI
I
りゅ・RYU
みゅ・MYU
ひゅ・HYU
にゅ・NYU
ちゅ・TYU/CHU
しゅ・SYU/SHU
きゅ・KYU
U
りぇ・RYE
みぇ・MYE
ひぇ・HYE
にぇ・NYE
ちぇ・TYE/CHE
しぇ・SYE/SHE
きぇ・KYE
E
りょ・RYO
みょ・MYO
ひょ・HYO
にょ・NYO
ちょ・TYO/CHO
しょ・SYO/SHO
きょ・KYO
O
う゛ぁ行・V
ぴゃ行・
PY
びゃ行・
BY
ぢゃ行・
DY
じゃ行・
ZY/J
ぎゃ行・
GY
う゛ぁ・VA
ぴゃ・PYA
びゃ・BYA
ぢゃ・DYA
じゃ・ZYA/JA
ぎゃ・GYA
A
う゛ぃ・VI
ぴぃ・PYI
びぃ・BYI
ぢぃ・DYI
じぃ・ZYI
ぎぃ・GYI
I
う゛・VU
ぴゅ・PYU
びゅ・BYU
ぢゅ・DYU
じゅ・ZYU/JU
ぎゅ・GYU
U
う゛ぇ・VE
ぴぇ・PYE
びぇ・BYE
ぢぇ・DYE
じぇ・ZYE/JE
ぎぇ・GYE
E
う゛ぉ・VO
ぴょ・PYO
びょ・BYO
ぢょ・DYO
じょ・ZYO/JO
ぎょ・GYO
O
ふぁ行・F
でぃ行・DH
てぃ行・TH
ふぁ・FA
でゃ・DHA
てゃ・THU
A
ふぃ・FI
でぃ・DHI
てぃ・THI
I
ふぅ・FWU
でゅ・DHU
てゅ・THU
U
ふぇ・FE
でぇ・DHE
てぇ・THE
E
ふぉ・FO
でょ・DHO
てょ・THO
O

キーボードが使える人にも読んで欲しい。

さて、このページを読んでいる人は、そこそこキーボードが使えるかもしれません。
そんな人には、こんな解説は必要ないと思います。

でも、あなたの周りにパソコンで苦労している人はいませんか。
せっかく会社がパソコンを導入したのに、
苦手な人が使わなかったり、時間がかかったりで、
全体の仕事が効率よく進まないとか、
あるいは、せっかくパソコンを買ったけど、うまく使えない、
なんて人はいませんか。

あなたが、パソコン初心者だった頃を思い出してください。
キーボードの解説なんて、実はちゃんと読んだことがないと思いませんか。

初心者向けのパソコン解説書では、
この部分は、ほんの2~3ページしか説明されません。
かつてのパソコンブームで、色々な雑誌や解説書が出版されましたが、
日本語入力の説明は、ほんのちょっとしかありませんでした。

説明されなければ、できない人がいてもおかしくないでしょう。
だから、たくさんの人がパソコン嫌いなのです。

この記事は、そんなパソコン嫌いの人に向けて書いています。
でも、そのために、あなたにも協力して欲しいのです。
身近な人がキーボード嫌いを克服したら、パソコンの輪が広がるはずです。
どうぞ、よろしくお願いします。

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リンク先の各ページの下の方に練習問題があります。

新登場:ゲームで練習

Part3 「あいうえお」でわかるキーボードの基本

Part4 ローマ字入力を覚えよう

Part5 上手に漢字に変換しよう

Part7 色々な種類の文字を入力する

Part8 日本語入力の仕組み

Part9 もっと早くなりたい!